やじうまの杜
「Microsoft Edge」で「Google Chrome」を検索・ダウンロードしようとすると広告がうざいと話題に【2月8日追記】
「Edge」なしで「Chrome」をインストールできる「winget」を試してみて!
2021年12月8日 16:43
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Microsoft Edge」で「Google Chrome」を検索してダウンロードすると止められるという話が週末より話題のようですね。Bing検索に「新しい Web ブラウザーをダウンロードする必要はありません」というプロモーション(広告)メッセージが現れ、[使ってみる]というボタンをクリックすると「Edge」の優位性を宣伝するWebサイトに誘導されます。
別にこれだけなら、Google検索(google.com)を「Edge」で使おうとすると「Chrome」を使えというポップアップが現れるわけで、お互いさまって感じなのですが――
海外の情報サイト「Neowin」によると、Webブラウザー本体に広告のポップアップが現れるケースもあるようで(編集部未確認)、ちょっと邪悪な感じもします。
実を言うと、筆者は「Edge」の垂直タブやコレクションといった独自機能が気に入っており、Google Chrome拡張機能がほぼそのまま利用できることもあって、最近は「Chrome」より「Edge」をメインに使っています。仕事柄「Chrome」や「Firefox」など、他のWebブラウザーも併用していますが、既定のWebブラウザーは「Edge」です。
「Edge」の難点を強いて挙げるとすれば、以下の3点になるでしょうか。
- Web検索エンジンの既定が「Bing」になっている(Googleに変更するのが面倒)
- Web検索エンジンを「Google」に変えると、ときどき元に戻すよう促される
- セキュリティアップデートが「Chrome」より数日遅れる
それを除けば「Edge」には大変満足しており、「そんなに必死に乗り換えを迫らないでも……」というのが正直な感想です。このままの調子でユーザーの声に耳を傾けながら改善を進めていけば、そのうちシェアも回復するのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
ちなみに、冒頭に紹介したプロモーションメッセージは「Edge」でBing検索したときのもの。「Edge」以外のWebブラウザーで「Chrome」とBing検索すると、「Microsoft の最新のブラウザーをどうぞ」というメッセージが表示されるようです。主要なWebブラウザーの名前を一通り試しましたが、同じ結果でした。
もしこのような広告メッセージを目にすることなく「Google Chrome」や「Firefox」といった好みのWebブラウザーをインストールして利用したい場合は、パッケージマネージャー「winget」の利用がお勧めです。OSにプリインストールされている「アプリ インストーラー」が最新になっていることを確認の上、以下のコマンドを「コマンド プロンプト」や「Windows Terminal」に入力してみてください(「Windows 10 バージョン 1709」以降で利用可能)。
# Google Chrome 安定版をインストールする場合
winget install Google.Chrome
# プレビュー版の Google Chrome をインストールする場合
winget install Google.Chrome.Beta
winget install Google.Chrome.Dev
# Firefox は winget と Microsoft Store の両方で配布されているので、--source または -s でソース(取得先)を指定する
winget install Firefox --source msstore
[2022年2月8日編集部追記] 2月7日、「Microsoft Edge」で「Google Chrome」をダウンロードしようとした際に、Webブラウザー本体に広告のポップアップが現れる現象を確認しました。Chromebookの公式サイトでもポップアップが表示されるようです。
Chromebook の Web サイトでも確認しました。皆さんはいかがですか?
— 窓の杜 (@madonomori)February 7, 2022
「Microsoft Edge」で「Google Chrome」を検索・ダウンロードしようとすると広告がうざいと話題に - やじうまの杜 - 窓の杜https://t.co/JtuTL6XOfupic.twitter.com/kBk6kSKcYM