やじうまの杜

最近の日本の中高生はWebブラウザーやOSを開発しちゃうのね

オープンソースで様々なプロダクトを生み出すコミュニティ「Ablaze」がすごい!

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「Floorp」

 先日、いつものように記事のネタを探していたところ、ふと「Floorp」というアプリが目に留まりました。今どき珍しい「Firefox」ベースのWebブラウザーで、「Ablaze」という日本の学生コミュニティがオープンソースとして開発しているようです。公式Twitterを覗いてみると、こまめに告知がツイートされており、文章もしっかりしていて好印象。

「Ablaze」の公式サイト

 肝心な「Floorp」も開いているタブをツリー状に表示する「Tree Style Tab」と、閉じたタブを復活させる「Undo close Tab」、Webページを翻訳する「Translate Web Pages」といったアドオンがあらかじめ組み込まれていて、デザインもとってもいい感じ。もちろん、Webページの表示に問題はありませんし、「Firefox Sync」も使えて本家「Firefox」より使いやすいかもしれません。

 調べてみると「Ablaze」は、openSUSEベースのLinuxディストリビューション「AlexandriteOS」やRaspberry Pi向けのパッケージマネージャー「Pi App Manager」、さらには検索エンジン「FreaSearch」などを開発している様子。なんだかすごそうです。思い切って何者なのか聞いてみました。

「Ablaze」のプロジェクト一覧ページ。OSや検索エンジンも開発

 すると、驚愕の事実が! なんと「Ablaze」は 主に中学生・高校生によって構成 されたコミュニティとのこと。学生って中高生なの!? 「Floorp」のクオリティから私はてっきり成人した大学生か専門学校生だと思っていました。

 聞けば、2020年4月に設立された「Ablaze」は、主催者のsharp_NEKO氏が開発していた「nekoLinux」を共に開発してくれる開発者を募ったことから始まったオンラインコミュニティで、今では40人以上のメンバーが所属しているそうです。開発者だけではなく、「Blender」「AviUtl」を使いこなすメンバーやVR分野に興味を持つメンバーなど多彩な人材が揃っているとのことで、今後もいろいろな分野での活躍を期待してしまいます。

 「Floorp」は今後窓の杜でレビューさせていただこうと思っておりますので、新しいプロダクトが生まれた時には、是非窓の杜編集部までご連絡を!