やじうまの杜
妻にもわかるマストドン ~ITに疎い伴侶のために解説してみた
Twitterからの移行先としてにわかに盛り上がるマストドンをわかりやすく説明します
2022年11月21日 06:45
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
とても個人的な話で恐縮なのですが、ある日少々ITに疎い妻からこんなことを聞かれました。
「マストドンとはなんですの?」
わけを聞くと、どうも知り合いが混乱するTwitterを離れてマストドン(Mastodon)に移行するという話を聞いたそうなのです。
「おお愛しの妻よ。ちょうどわが友、タルーイの書いた美しき散文(きじ)があるので読んでみたまえ」
私は先日掲載した以下の記事を妻に紹介しました。
しかし妻からはこんな答えが帰ってきました。
「ハイカラな言葉が多すぎて私にはわかりかねますわ」(以上、プライバシー保護のためセリフは脚色しています)
編集した立場から言い訳をさせていただくと、上記の記事は丁寧かつ正確に説明されているのですが、ITに疎い方に親切な記事になっていなかったようです(樽井さん、すいません)。
そこで、樽井さんが書かれた記事をもとに、できるだけ妻にもわかるように夫である私がかみ砕いてみたいと思います(決して妻に説明しても金ならないが、記事にすればPVになるというあさましい考えからの記事ではありません)。わかりやすさを重視するため、多少正確性が犠牲になっていることを前提にお読みください。
マストドンってなに?
マストドンとは、大多数の人にとっては小規模なTwitter風SNSです。ただし、Twitterと違っていろいろな人が運営する「マストドン」と呼ばれる複数のSNSが連携して成り立っています。各「マストドン」はそれぞれいろいろな特徴があり、独自のタイムラインを持っていますが、一つの「マストドン」にアカウントをもっていれば、ほかの「マストドン」のユーザーを「フォロー」することは可能です。
一方、運営者にとってのマストドンは、樽井さんの記事にもあるようにSNSを自分で構築できるソフトです。ここでいう運営者はTwitterでいうと「Twitter, Inc.」ですが、マストドンは(お金と知識さえあれば)誰でも運営者になれます。そのため、個人で運営している方もいるわけです。
どれを選べばいい?
イーロン・マスク氏のようにすべてのマストドンの中で一番偉い人がいないため、各「マストドン」でルールも違います。たくさんある「マストドン」の中で自分が好きな話題が中心で、自分に合ったルールのものを選んでアカウントを作るといいでしょう。
マストドンの公式サイトにはさまざまな「マストドン」のリストが掲載されていますので、そこからアカウントを作る「マストドン」を選べます。 ただし、Twitterのように申請すれば機械的にアカウントができるものだけでなく、運営者が手動で行う許可がいる「マストドン」もあります。ちなみに前出の記事で紹介している「Vivaldi Social」は、Twitterと同様に機械的にアカウントを作成できます。
公式サイトのリストは、地域や言語、サインアップ方式(アカウント作成方式)、運営母体で絞り込めるので、活用してみましょう。
ほんとにTwitterみたいに使えるの?
フォローしたユーザーの投稿がタイムラインに流れるのはTwitterとまったく一緒。Twitterでよく使う機能もだいたい揃っています。ただし、以下のように一部用語が言い換えられているので、戸惑う人もいるでしょう。
マストドン | |
---|---|
ツイート(投稿) | トゥート |
いいね | お気に入り |
リツイート(RT) | ブースト |
話題を検索 | エクスプローラー |
でも、呼び方が違うだけで機能は一緒です。そのほか、マストドンが備える機能には以下のようなものがあります。
- ダイレクトメッセージ(DM)
- ブックマーク
- ハッシュタグ
- フィルター(Twitterのミュートに似た仕組み)
- アンケート
- 画像の添付
- YouTube動画の埋め込み
- 絵文字
また、スマホ用の公式アプリ(iPhone/Android)も用意されているほか、Windows用をはじめとする無料・有料のアプリもあります。
妻に捧ぐ
以上、私なりにマストドンをわかりやすく説明したつもりです。
「嗚呼、麗しの君よ。我が魂の詩(きじ)を読みたまえ!」