やじうまの杜
日産のメタバースでBEV「アリア」を充電してお題を達成したら、“サステナブル”とやらに学びと親近感を得た話
「NISSAN EV & Clean Energy World」へ遊びに行ってみた
2023年3月3日 13:21
今回、メタバース空間上にあるゲーム型ワールド「NISSAN EV & Clean Energy World」に遊びに行ってきました。
自動車メーカーの日産は、2021年にメタバースプラットフォーム「VRChat」内にバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」を公開しました。ここは日産が東京・銀座で運営している同名施設を再現したワールドで、同社の電気自動車(BEV)をはじめとした最新モデルが展示されているほか、新型軽電気自動車「日産サクラ」のお披露目イベントなどが開催されてきました。
そして日産は1月20日、同じくVRChatで「NISSAN EV & Clean Energy World」と呼ばれるゲームワールドを公開しました。参加者は、フラッグシップモデルのクロスオーバーBEV「日産アリア」に乗ってキャンプ場に向かいます。キャンプ場にはコテージやテントがありますが、なんと電気が通っていません。
そこで各地点に用意されたゲーム型の各コンテンツを遊びながら、風力発電や太陽光発電、地熱発電などの自然エネルギーを利用して「日産アリア」を充電し、それを蓄電池として使ってミッションを達成していきます。
私もこのワールドに遊びに行きましたが、みんなで一緒にコミュニケーションを取りながら、ゲームをプレイするだけでも十分楽しかったです。この世界にはタイムアタックの要素や、ほかのプレーヤーと協力する要素があり、みんなと協力してミッションを攻略しつつ、「日産アリア」の乗車体験もでき、その機能や魅力を体験できました。
このコンテンツを通じて、現実世界の博物館や科学館で体験しながら学習できるように(あるいはそれ以上に)、いわゆる「サステナブルな暮らし方」をもっと身近に学ぶことができました。
また、このワールドでいろいろなゲームをプレイすることで、自動車業界やクルマに詳しくない私でさえ、日産という企業ブランドに親しみを持つようになりましたし、さらに「日産が『日産アリア』という電気自動車を作っていて、それは蓄電池として使用することができるんだ」と深く印象づけられました。
実際に会場でアテンドしていた日産のスタッフの方に話を伺ってみると、「再生可能エネルギーの話や電気自動車を蓄電池のように使うという少し難しいことを、ゲーム形式で楽しんでもらうことで身近に感じてもらえれば」と話していました。
現実のショールームで実物に触れたりしてスタッフから話を聞くこと、バーチャル空間で触れたり、遊んだりして製品についての理解を深めることは、企業が顧客とコミュニケーションを取るという意味では大差はないかもしれません。 どちらの方法を通じても、企業は顧客との関係を築くことができるのだと思いました。
今後、このような形でメタバース空間が企業と顧客とのコミュニケーション活動にさらに利用されると、このメタバース世界全体もさらに発展し、より多くの人々に浸透していくのではないか、と考えさせられるエピソードでした。