やじうまの杜

事業失敗からオープンソースへ ~Webベースの個人向け資産管理アプリ「Maybe」

「GitHub」で案内されている手順に従えば自分でサーバーを構築可能

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Webベースのパーソナルファイナンスアプリ「Maybe」

 「Maybe」というパーソナルファイナンスアプリが、「GitHub」でオープンソース化されたのだそうです。

 「Maybe」は、もともとは2021年から2022年にかけて運営されていた個人向けのファイナンシャルプラン・資産管理サービスでした。モダンなユーザーインターフェイスをもち、有料のサブスクリプションサービスには金融専門家に相談できるサービスなども含まれていました。

 しかし、アプリ開発に100万ドル以上を費やしたにもかかわらず、ビジネスを軌道に乗せることはできず、2023年半ばに「Maybe」は閉鎖。開発チームはB2C(消費者向け)を諦め、新しいB2B(企業間取引)サービスへ取り組むことになりました。

 このピボット(方向転換)により「Maybe」はしばらく打ち捨てられていましたが、今回、オープンソースプロジェクトとして生まれ変わることになりました。入門者にはちょっと難しいですが、知識さえあれば「GitHub」で案内されている手順に従って自分で「Maybe」サーバーを構築することが可能です。将来的には有料のホスト版も用意できたらいいなとのこと。