やじうまの杜

「SQL」の読み方論争に決着? 「しーくぇる」vs「えすきゅーえる」にPostgreSQLがケリ

冠詞にはくれぐれも注意

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「えすきゅーえる」なのか、「しーくぇる」なのか、それが問題だ

 「えすきゅーえる」(ess-que-ell)か、「しーくぇる」(sequel)か――「SQL」をどう読むべきかは長らくIT業界を二分する大問題でした(きのこ・たけのこ論争みたいなヤツです)が、少なくとも「PostgreSQL」においては前者が標準になるとのこと。

「PostgreSQL」のコミット。「SQL」の標準な読み方に言及している

 誤解しないでほしいのは、今回のアナウンスはあくまでも「どちらが正しいか」ではなく、「どちらを標準とするか」です。ぶっちゃけどっちでもいいのですが、ユーザードキュメントでは「えすきゅーえる」に統一されます。

 とはいえ、この決定は「どちらが正しいか」という論争にも一定の影響を与えそう。日本人開発者は「えすきゅーえる」と発音する人が多いようで、海外で「しーくぇる」と言わないと通じないことを嘆く声も聞かれましたが、これを機に「どっちの発音もアリ(むしろえすきゅーえるが標準かも!)」ということが広まればいいのかなと感じます。

 ちなみに、「えすきゅーえる」と読む場合、「SQL」の冠詞は「a」ではなく「an」になります。そこだけは間違えないように。