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「SQL Server Management Studio」にも「Copilot」を導入へ ~v21がプレビュー公開

「Visual Studio 2022」ベースで64bit化するなど、大きな進歩

Microsoft、「SQL Server Management Studio 21」(SSMS 21)Preview 1を発表。ダークテーマへの対応も開始

 米Microsoftは11月7日(現地時間)、「SQL Server Management Studio 21」(SSMS 21)のPreview 1を発表した。「SSMS」に統合された生成AI「Copilot」も、間もなくプライベートプレビューが開始されるとのこと。

 「SQL Server Management Studio」(SSMS)は、「SQL Server」のインフラストラクチャーを管理するための統合環境。オンプレミスの「SQL Server」だけでなく、「Azure」上のインスタンスも管理可能で、さまざまなグラフィックツールと高機能なスクリプトエディターで構成から管理、運営、開発までをサポートする。

 「SSMS 21」では、非推奨となった「Visual Studio 2015」シェルへの依存を断ち、64bit対応の「Visual Studio 2022」ベースとなる。これにより新しいUIや機能が利用できるようになるほか、「Visual Studio Installer」を利用した自動更新や、コマンドラインでのインストールなども可能となる。

 そのほかにも、「Git」統合の復活やダークテーマの初期サポート、「Always Encrypted」の改善、データベースプロパティダイアログに追加されるデータベーススコープ構成設定の一覧ページといった新要素が盛り込まれる。セキュリティ関連の機能も強化されるほか、サードパーティ製の拡張機能もフルサポート(「Visual Studio」のように統合環境でブラウズしたり、マーケットプレースからのインストール)される予定だ。

 目玉となる「Copilot in SSMS」はまだ搭載されていないが、まずはクエリエディターにチャット機能を追加することから始まるようだ。一般的なSQLの質問に答えてもらったり、自然言語によるプロンプトで「T-SQL」を記述してもらったりできるようになる。プライベートプレビューは来月中には開始される見込み。