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Microsoft、「SQL Server 2022」の一般提供を開始

歴代でもっとも「Azure」と親和性の高いバージョン

「SQL Server 2022 Express Edition」

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、データベースサーバー「SQL Server」の新バージョン「SQL Server 2022」(16.x)の一般提供を開始した。現在、「Microsoft Evaluation Center」から180日間利用できる評価版をダウンロード可能なほか、無償で利用な「SQL Server 2022 Developer」(開発用途のみ)と「SQL Server 2022 Express」も提供が開始されている。

 「SQL Server 2022」は運用データベース、分析、データガバナンスをシームレスに統合する「Microsoft Intelligent Data Platform」の中核として位置づけられており、歴代でもっとも「Azure」と親和性の高いバージョンとなっている。

 たとえば「Azure SQL Managed Instance」のリンク機能を利用すれば、オンプレミスとクラウドのデータ同期が可能。クラウドに移行することなく「Azure」の各種サービスへアクセスしたり、読み取り専用ワークロードを「Azure」にオフロードしたり、将来的な移行が容易になる。

「Azure SQL Managed Instance」のリンク機能

 また、オンプレミスデータベースから「Synapse」へビジネスデータを移動・分析するのに時間がかかるという問題を解決するために「Azure Synapse Link for SQL Server」を提供。日々変わりゆく経済環境への適応することができる。データガバナンスソリューション「Microsoft Purview」も統合されている。

「Azure Synapse Link for SQL Server」

 そのほかにも、パフォーマンス改善をはじめとするさまざまな改善が施された。システム要件は基本的に「SQL Server 2019」と変わらない。

 なお、エディションの構成は従来とかわらず、Enterprise、Standard、Web、Developer、Expressが提供される。DeveloperとExpressエディションの日本語サイトはまだ更新されていないようだが、英語サイトからダウンロードできる。