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スキャナーアプリ「Office Lens」がイマーシブ リーダーを搭載。読み上げなどが可能に

音声による操作ガイド機能“Frame Guide”も統合

公式ブログ“Office Blogs”

 米Microsoft Corporationは10日(現地時間)、スキャナーアプリ「Office Lens」のiOS版が“イマーシブ リーダー”に対応したことを明らかにした。“Frame Guide”と呼ばれるアクセシビリティ機能も搭載されている。

 “イマーシブ リーダー(Immersive Reader)”とは、イメージキャプチャーしたドキュメントのテキストを認識して文字起こししたり、音声で読み上げることのできる機能。もともとは読字障害などを抱える生徒向けに開発された「OneNote」向けの「学習ツール」アドインに搭載されていた機能で、フォントのサイズを大きくしたり、文字の間隔を広げてテキストを読みやすくしたり、テキストの当該部分をハイライトさせながら流暢に読み上げたりすることできる。テキストを読み上げる際は、単語5つ分を巻き戻したり、読み上げ速度を調整することもできる。

 “イマーシブ リーダー”を利用するには「Office Lens」でドキュメントをスキャンして、画像を“イマーシブ リーダー”へエクスポートすればよい。画像がテキスト化され、“イマーシブ リーダー”で閲覧できるようになる。“イマーシブ リーダー”は、今後“OneNote Online”やデスクトップ版「Word」、“Word Online”へ展開されるという。

「Office Lens」でドキュメントをスキャン
画像を“イマーシブ リーダー”へエクスポート
フォントのサイズを大きくしたり、文字の間隔を広げてテキストを読みやすく
テキストの当該部分をハイライトさせながら流暢に読み上げ

 一方、“Frame Guide”はドキュメントのスキャン処理を音声でガイドする機能だ。iOSのアクセシビリティ機能“VoiceOver”と連携させて、視覚障害者による「Office Lens」の利用を手助けしてくれる。スキャンしたドキュメントは“イマーシブ リーダー”で読み上げられるので、組み合わせれば効果的だろう。