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時間やデバイスを跨ぐタスク切り替えを実現する“Timeline”が「Windows 10 Insider Preview」へ

複数のアプリケーションウィンドウをタブでまとめる“セット(Sets)”も投入

“Timeline”機能(公式ブログより引用)

 米Microsoft Corporationは28日(米国時間)、「Windows 10 Insider Preview」に“Timeline”機能を追加することを明らかにした。“Fast”リングの次回に搭載される見込みだ。

 “Timeline”は現行のタスク切り替え機能“タスク ビュー”を拡張して時間軸を追加し、過去に閲覧していたファイルやWebサイト、実行していたアプリへの切り替えを可能にしたもの。モバイル端末をはじめとする他のプラットフォームをも含めたシームレスなタスク切り替えを目論んだ野心的な機能で、今年5月に開催された“Microsoft Build 2017”でデモンストレーションされていたが、「Windows 10 Fall Creators Update」への搭載は見送られていた。

 また、「Windows 10」への導入を検討している新機能の配信を一部制限し、配信されたユーザーと未配信のユーザーの利用状況や満足度を比較・研究する方針も併せてアナウンスされた。「Microsoft Edge」のハブアイコンを複数用意するといった小規模な比較実験はこれまでも行われてきたとのことだが、これからはより大々的に行われるようになるようだ。

 このアプローチを採用する最初の機能の1つとなるのが、今後数週間以内のリリースが予定されている新機能“セット(Sets)”だ(正式版では名称が変わる予定)。

Sets in Windows 10

 これは複数のアプリケーションウィンドウをタブでまとめることができる機能だが、リリース当初は一部ユーザーにのみ解放される見込み。いずれはすべてのユーザーに解放されるものと思われるが、それには時間がかかる可能性がある。

 また、このアプローチでテストされる機能は「Windows 10」の機能アップデートとは紐づけられていない。そのため、実用レベルに達したと判断されれば、年2回の機能アップデートのリリースを待たずに一般公開される可能性もある。