ニュース

Windows Defenderによるウイルス・マルウェア誤検知の報告が相次ぐ ~「Lhaplus」や「Tera Term」など

ウイルス対策ソフトの最新パターンファイルで誤検知問題は解消

「Lhaplus」や「Tera Term」などのダウンロード直後に“ウイルスが含まれていたため、削除されました”と警告される時期があった
“Microsoftの検体提出ページ”で該当ソフトのファイルを検体として提出後、しばらく経ってから警告される問題は解消された

 オンラインソフトの「Lhaplus」や「Tera Term」などが「Windows Defender」と「Microsoft Security Essentials」によってウイルスやマルウェアと判定され、ダウンロード直後などに該当ソフトのファイルが削除されてしまうという報告が12月6日以降、窓の杜編集部に相次いで寄せられている。

 Windows 8.1上の「Windows Defender」環境で調査したところ、これらのオンラインソフトのファイルをダウンロードした直後に“Trojan:Win32/Vigorf.A”と警告され、ファイルが削除されてしまうことを確認した。しかし、Windows 10上の「ウイルスバスター クラウド」や「ノートン セキュリティ」、「Sophos Endpoint Security and Control」など、ほかのウイルス対策ソフトで調査したところ、ウイルスもマルウェアも検出されなかった。

 そのため、本件は「Windows Defender」と「Microsoft Security Essentials」によるマルウェア誤検知の疑いが強いと判断し、ただちにMicrosoftの検体提出ページにて検体を提出したところ、3~6日後にマルウェアと判定されなくなった。本稿執筆時、「Lhaplus」と「Tera Term」については誤検知問題が解消されていることを確認した。

 なお、窓の杜編集部では、オンラインソフトのファイルを窓の杜ソフトライブラリに転載する際と、収録後に毎月1回、ウイルス対策ソフトで最新のパターンファイル(ウイルス定義ファイル)を用いて、ウイルスチェックを実施している。