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切り出しと変換に特化したシンプルなビデオ編集ツール「Video Clip QuickTool」
フレームをプレビューしながら始点・終点を選択。リサイズ・回転・クロップにも対応
2018年3月16日 16:47
「Video Clip QuickTool」は、使い勝手に優れたシンプルなビデオ編集ツール。編集部にてWindows 10で動作を確認した。開発者のWebサイトから無償でダウンロードできる。
本ソフトは、ビデオクリップの切り出し処理と変換処理に特化したツール。ビデオクリップの編集を行うソフトは数多くあるが、機能が充実しすぎるあまり、かえって扱いづらく感じることが少なくない。始点と終点を指定してビデオを切り出したり、リサイズやクロップ、回転・反転などを行ってアウトプットしたいというだけなら、本ソフトのようなシンプルなツールの方が使いやすいのではないだろうか。
本ソフトを利用するには、まずメイン画面左上の[Load Video File]ボタンから動画ファイルを選択する。すると、動画ファイルが読み込まれ、最初のフレームと最後のフレームがプレビュー表示される。ファイルの読み込みは「エクスプローラー」などからのドラッグ&ドロップでも可能。対応フォーマットは明らかではないが、WMV形式やMP4形式といった一般的なフォーマットであれば問題はないようだ。
切り出しの始点と終点は、プレビュー画面の下にあるスライドバーで行う(変換のみを行うならば、この手順は不要)。再生機能がないのは少し残念だが、始点を変更すると左のプレビューが、終点を変更すると右のプレビューがリアルタイムで更新されるため、目的のフレームを探し出すのはそれほど難しくはない。それぞれのフレームプレビューの下にあるスピンコントロールを操作すれば、1フレーム単位で微調整することもできる。
切り出しの設定が完了したら、次にアウトプットの設定を行う。本ソフトでは、出力の際にフレームサイズの変更(リサイズ)、指定した矩形の切り取り(クロップ)、ビデオの回転・反転などを行うことが可能。ビデオの回転はメタデータの修正のみで済ませることもできる。
そのほかにも、再生速度(Fast-Slow Motion)の指定、サウンドのテンポやボリュームの調整が可能。音声をミュートする機能も備わっているので、音だけを削りたい場合にも役立つ。
すべての設定が済んだら、メイン画面下にある[Process]ボタンを押して切り出し処理と変換処理を実行しよう。ファイルの選択ダイアログで保存場所を指定すれば、そこへ新しいビデオクリップが出力される。出力フォーマットは17種類が選択可能。組み合わせによっては設定通り出力されないことがあるのが難点だが、それは今後の改善に期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Video Clip QuickTool」
- 【著作権者】
- A4Video
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.3.1