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「Adobe XD CC」に無償プランが登場 ~Web・アプリのデザインとプロトタイプを作成

5月アップデートでは生産性向上にフォーカスした改善が多数盛り込まれる

「Adobe XD CC」v8.0.22.11

 米Adobe Systemsは15日(現地時間)、UI/UXデザインツール「Adobe XD CC」の5月アップデートを公開した。“スタータープラン”が新設され、Windows 10/Mac向けのデスクトップアプリと、iOS/Android向けのプレビュー版モバイルアプリが無償で利用できるようになった。

 「Adobe XD」は、スマートフォン・タブレット・PC向けのアプリケーションやWebサイトの叩き台(プロトタイプ)を作成するためのツール。ユーザーインターフェイス(UI)だけでなく、それを操作した際の画面遷移、アニメーション、エフェクトといったユーザー体験(UX)までをも包括したツールだ。Windows版はUWPアプリケーションになっており、動作には64bit版の「Windows 10 Creators Update」以降が必要となる。

 “Adobe XD スタータープラン”では、、デザインとプロトタイピングに関するすべての機能が利用可能。作成できるドキュメントの数にも制限はなく、公開のためのアセットエクスポートやエクスペリエンスの動作を確認するための動画も作成できる。

 ただし、一度に共有できるプロトタイプやデザインスペックは1つに限られている。この制限は有償プランへアップグレードすることで解除することが可能だ。

“Adobe XD スタータープラン”とその上位プラン(同社Webサイトより)

 なお、今回公開された5月アップデートでは、生産性の向上にフォーカスした機能強化が行われた。アセットパネルからシンボルをドラッグ&ドロップするだけで古いシンボルをまとめて置き換えられるようになったり、アートボードを複数選択してオブジェクトをまとめて貼り付ける機能が追加されたのがその一例だ。

 また、「Photoshop」や「Sketch」との連携を強化。前回のリリースで追加されたプロトタイプのパスワード保護機能が、デザインスペックでも利用できるようになった。顧客などと内々でデザインを共有したい場合に役立つ。

ソフトウェア情報

「Adobe XD CC」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
64bit版のWindows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
8.0.22.11(18/05/15)