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Twitter、新しい開発者要件を導入 ~アプリ開発者にとっては厳しい状況に

スパムの投稿やプライバシー侵害といったプラットフォームの悪用を防止するのが狙い

同社の公式ブログ

 米Twitterは7月24日(現地時間)、“Twitter”に新しい開発者要件を導入したことを発表した。スパムの自動投稿、世論の操作、ユーザーのプライバシー侵害といったプラットフォームの悪用を防止するのが狙いだという。

新規アプリの登録プロセス

 同社は昨年11月より開発者の新規アカウント登録を厳格化しているが、本日よりこれが“Twitter”の“Standard API”と“Premium API”への新規アクセス要求にも適用されるようになる。APIへアクセスできるようになるまでに、いくつかの追加の手順が発生することになるだろう。

 次に、アプリの開発者は新しいアプリ管理ポータル“developer.twitter.com”へのアカウント登録が必要となる。これまでAPIへのアクセスを許可されていた開発者も、従来の“apps.twitter.com”から移行する必要がある。

新しいアプリ管理ポータル“developer.twitter.com”

 なお、“developer.twitter.com”へ登録する際、開発者はAPIをどのように利用するか、なんのために利用するかなどをTwitter社に説明する必要がある(英語)。承認を受けたあとも、利用シナリオが変更されれば再度説明しなければならない。また、1つの開発者アカウントで登録できるアプリの数は既定で10個までに制限される。これを超える場合は、制限の緩和をリクエストするか、使用していないアプリを削除する必要がある。

POSTエンドポイントに対する新たなレート制限

 また、9月10日以降、APIへのアクセスに厳しい制限が課せられるようになる。各エンドポイントに対する既定の制限値は以下の通り。

  • ツイートおよびリツイート(合算値):3時間で300件
  • いいね:24時間で1,000件
  • フォロー:24時間で1,000件
  • ダイレクトメッセージ:24時間で15,000件

 この制限はアプリ単位なので、10人がアプリを利用すれば、1人当たり利用できるAPIリクエストの数は平均して1/10となる。

 なお、妥当な理由がある場合に限り、この制限は緩和されるとのこと。現在と同レベルのアクセスが可能になるが、そのためには追加の審査を受ける必要がある。

不正アプリの通報

 最後に、スパムの送信やプライバシーの侵害を働くアプリを通報する仕組みが整備される。もし不正なアプリを見かけたら、ヘルプセンターの“不正アプリを報告する”オプションを利用して運営に通報することができるという。