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フリーのメディアセンターアプリ「Kodi 18」が正式公開

リビングの大画面でメディアを楽しむのに最適。ホームネットワークのメディアハブにも

ホームシアターアプリ「Kodi 18」が正式公開

 XBMC Foundationは1月29日(米国時間)、オープンソースのメディアセンターアプリ「Kodi」の最新版「Kodi 18(コードネーム:Leia)」を正式リリースした。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。

 「Kodi」は、ホームシアターPC(HTPC)向けのメディアプレーヤーソフト。もともとは「XBMC(XBox Media Center)」という名前で開発されていたXbox向けのメディアセンターアプリで、リビングルームの大画面スクリーンでメディアを楽しむのに最適な“10フィート”ユーザーインターフェイスを備える。また、DLNA/UPnPに対応するPC、TV、BDプレーヤー、ゲーム機、NASなどを幅広くサポートしており、保存されているビデオ・TV番組、音楽、写真、Podcastといったメディアファイルを「Kodi」で再生することが可能。メディアを配信するDLNAサーバー機能も搭載しているので、ホームネットワークのメディアハブとして利用できる。

 開発はオープンソース・非営利で行われており(寄付歓迎、ライセンスはGPLv2ライセンス)、Windows/Mac/Linux/iOS/Android/Raspberry PiといったOSをサポートしている。Windows版は32bit/64bitのインストーラー版に加え、“Microsoft Store”で入手可能なストアアプリが利用可能。初期状態のユーザーインターフェイスが英語になっている場合、インターフェイスの設定で言語を“Japanese”、フォントを“Arial ベース”へ変更すれば日本語化できる。

ユーザーインターフェイスを日本語化することも可能

 最新版の「Kodi 18」では、3,000を超えるプルリクエスト(改善要求)が処理され、約50万行のコードが追加・削除された。加えられた変更は膨大だが、なかでもゲームとゲームコントローラーがサポートされたのは特筆すべき変更といえるだろう。「Kodi」でプレイできるゲームはまだ存在しないが、今後の展開に期待したい。

 そのほかにも、フィルタリング機能を充実させた新しいミュージックライブラリ、デジタル著作権管理(DRM)への対応強化、Blu-rayサポートの向上をはじめとする再生機能の改善、スキンエンジンの刷新などが行われた。アドオンも拡充されており、たとえばRAWイメージデコーダーを追加すれば、RAW形式の写真を「Kodi」で閲覧できる。

多くの改善が加えられた「Kodi 18」