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Windows 10の「電卓」アプリがオープンソース化

“MIT License”下で“GitHub”に。無償の「Visual Studio Community」でビルドも可能

Windows 10の「Windows 電卓」アプリ

 米Microsoftは3月6日(現地時間)、Windows 10の「Windows 電卓」アプリをオープンソース化したことを発表した。ライセンスは“MIT License”で、ソースコード、ビルドシステム、単体テスト、および製品ロードマップが含まれる。

 「電卓」アプリのソースコードは、現在“GitHub”のプロジェクトページからダウンロード可能。「Windows 10 バージョン1803」以降であれば、最新の「Windows 10 SDK」と「Visual Studio」でコンパイルできる。「Visual Studio」のエディションは、無償で提供されている“Community”で十分のようだ(セットアップの際“ユニバーサル Windows プラットフォーム開発”ワークロードとオプションの“C++ ユニバーサル Windows プラットフォーム ツール”、「XAML Styler」拡張機能が必要)。

“GitHub”のプロジェクトページ

 同社はコミュニティと協力して、より優れたユーザーエクスペリエンスを構築したいとしている。また、「電卓」アプリのコードを確認することは、“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”や“XAML”、“Azure Pipelines”といった最新の開発技術を学ぶためにも有益だ。“Fluent Design System”の応用例としても優れている。「電卓」アプリで利用されている“UWP”技術や“Fluent Design System”の一部は、「Windows Community Toolkit」「Windows UI Library」といったライブラリを利用することで自作アプリでも比較的容易に組み込むことができる。