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「スマホ同期」のスクリーン共有がタッチに対応 ~「Windows 10 20H1」Build 18932

PCに送られてきたモバイル通知をクリックしてスクリーン共有で開く機能も

「Windows 10 Insider Preview」Build 18932(20H1)

 米Microsoftは7月3日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18932(20H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。本ビルドでは「スマホ同期」アプリのスクリーン共有機能でタッチ操作がサポートされている。

 「スマホ同期」アプリは、PCからモバイル端末のデータへアクセスできるようにするツール。Android端末のSMS/MMSをPCから閲覧・送信したり、端末のカメラで撮影した写真を一覧・共有したり、モバイル端末に送られてきた通知をPCで受け取ることができる。一部の端末ではPCからスマホの画面を閲覧・操作可能だ(“Phone screen”機能)。

モバイル通知機能

 本ビルドでは、この“Phone screen”機能でタッチ操作がサポートされた。PCがタッチパネルを搭載しているならば、「スマホ同期」アプリ上でタッチや長押しをしながら、スマートフォンのスクリーンを操作できる。

 また、「Windows 10 May 2019 Update」以降でモバイル通知が“Phone screen”機能と統合された。PCでモバイル通知をクリックすると、“Phone screen”機能のスクリーン共有で通知を開き、アプリをキーボードやマウスで操作できる。

モバイル通知をクリックして“Phone screen”機能のスクリーン共有で開く

 “Phone screen”機能は現在、「Android 7.0」以降を搭載した以下のモデルで利用可能。PCと同じネットワークに接続し、Bluetoothが届く範囲内で利用する必要がある。

  • Samsung Galaxy S10e, S10, S10+, S9, S9+, S8, S8+
  • Samsung Galaxy A8, A8+
  • Samsung Galaxy Note 9, Note 8
  • OnePlus 6, 6T

 また、Windows 10端末側は“Bluetooth Low Energy(BLE)”の“Peripheral”ロールに対応した“Bluetooth Radio”デバイスが必要となる。

 「Windows 10 20H1」は、「Windows 10 19H2」の次にリリースされる機能アップデート。Build 18932では「スマホ同期」アプリの強化に加え、視線追跡デバイスのサポート拡充通知機能の改善などが行われている。