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フリーのメールソフト「Thunderbird」v60.8.0が正式公開 ~脆弱性の修正も(7月16日追記)
カレンダーでイベントの時刻を編集する際の問題を解決
2019年7月11日 09:45
Mozillaは7月9日(米国時間)、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v60.8.0を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。自動更新機能を利用したアップデートも可能だ。
本バージョンは、不具合の修正を中心としたメンテナンスアップデート。カレンダーでイベントの時刻を編集する際の問題を解決したという。この問題は英語以外のロケールにおける午前・午後の設定に関連しており、英語ロケールでは発生しないようだ。
そのほかにも、プラットフォームが「Firefox ESR 60.8」相当へとアップデートされた。セキュリティアドバイザリはまだアップデートされていないが、「Firefox ESR 60.8」で修正された脆弱性のうち、「Thunderbird」にも影響のあるものが対処されていると思われる。
7月16日編集部追記: 「Thunderbird」の脆弱性情報ページが更新され、v60.8.0で修正された脆弱性の詳細が発表された。それによると修正された脆弱性はCVE番号ベースで10件で、同社の基準で深刻度が最高の“critical”が1件、2番目に高い“high”が4件、3番目に高い“moderate”が5件となっている。「Thunderbird」は初期設定でJavaScriptが無効になっているため「Firefox」ほどのリスクはないが、有効にしている場合は注意したい。