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Apple、「iOS 12.4」を正式リリース ~古いiPhoneから新しいiPhoneへ直接データ移行
37件の脆弱性も修正。「tvOS 12.4」「watchOS 5.3」も併せて公開
2019年7月23日 08:30
米Appleは7月22日(現地時間)、「iOS 12.4」を正式リリースした。iPhone 5sおよびそれ以降のiPhone、iPad Airおよびそれ以降のiPad、第6世代iPod touchに対応しており、現在[設定]アプリの[一般]-[ソフトウェアアップデート]画面から無償でアップデートできる。
本バージョンでは、古いiPhoneから新しいiPhoneへデータを直接転送できる機能が導入された。新たに購入したiPhoneをセットアップする際、“iCloud”からデータをダウンロードして復元するのではなく、古いiPhoneからワイヤレスでデータをコピーできるため、移行の時間を大幅に短縮できる。そのほかにも、日本と台湾で“HomePod”がサポートされるようになった。
加えて、今回のアップデートではセキュリティ修正も施されている。同社が公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性はCVE番号ベースで37件。内容は任意コードの実行やサービス拒否、情報漏洩、クロスサイトスクリプティングなど多岐にわたる。なかにはロック画面から誤ってアプリ内購入が完了してしまうという欠陥も含まれており、できるだけ早いアップデートが望ましい。
また、同日付けで古い端末向け「iOS」のアップデート「iOS 9.3.6」「iOS 10.3.4」や、「tvOS 12.4」「watchOS 5.3」のリリースもアナウンスされている。「tvOS 12.4」ではCVE番号ベースで32件、「watchOS 5.3」ではCVE番号ベースで23件の脆弱性が修正された。「iOS 9.3.6」「iOS 10.3.4」ではCVE番号の付いた脆弱性の修正はないものの、なんらかのセキュリティ問題が解決されているようだ。