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やがてすべてのWindowsがAI PCに ~MicrosoftがWindows 11の新機能と改善点を発表
ファイルから直接画像を編集できる「AIアクション」など便利な新機能が追加
2025年10月21日 13:53
米Microsoftは10月16日(現地時間)、Windows 11における新機能と改善点を発表した。これらの改善が実現することで、すべてのWindows 11がCopilotを中心としたAI PCになり、使用上の快適性が向上するとしている。
Windows 11 バージョン 24H2/25H2の2025年10月の月例セキュリティ更新プログラム適用済みの環境へ展開中だ。
エクスプローラーの機能追加
ファイルの右クリックメニューから利用できる「AI アクション」の追加によって、画像では背景の削除やぼかし、オブジェクトの消去、画像検索をその場ですばやく実行できるようになる。「Microsoft 365」を使用していれば、文書ファイルの要約も可能だ。
また、職場や学校のアカウントでサインインしている環境では、エクスプローラーの[詳細]表示に追加される[Activity]列、エクスプローラーのホーム画面上部の[おすすめ]セクションに、ファイルの共同作業者を示す人物アイコンが表示されるようになる。この人物アイコンをクリックすると新しい[People カード]が表示され、人物の詳細と最近のアクティビティを確認可能。
ウィジェット関連の改良
[Discover]フィードでは、レイアウトがより整理されたものとなる。Copilotが厳選したストーリーも新たに追加され、信頼できる動画や画像、要約などのトピックが包括的な情報に閲覧可能だ。
また、ウィジェット ボードに複数のダッシュボードを追加して切り替えられるようにすることで、お気に入りのウィジェットを配置するスペースを広げることができる。
これまで『天気など』とひとくくりにされていたロック画面のウィジェットは、今後天気、ウォッチリスト、スポーツなどを個別に選択できるようになる。『小』サイズを選択できるすべてのウィジェットを利用可能。ロック画面のウィジェットは「設定」アプリの[個人用設定]-[ロック画面]から追加、削除できる。
アクセシビリティの改良
「ナレーター」に、画面上のテキストとその点字表現の両方を更新可能な点字ディスプレイに表示する点字ビューワーが追加される。また、「Microsoft Word」では、「ナレーター」によるリスト読み上げの一貫性や音声フィードバックなどの強化が図られている。
セキュリティの利便性向上に関する仕様変更も
Windows 11は初期状態でも多層防御によりセキュリティが確保されているが、今後もこれらの防御機能が継続的に改善される。Copilotとエージェントによるエクスペリエンスも一連の永続的なセキュリティとプライバシーの原則にのっとって処理が行われる。また、ID保護の強化によりフィッシング攻撃から保護し、アプリとドライバーの制御の強化によってマルウェアの攻撃からシステムを保護するなど、Windows全体の信頼性を向上させるための改善が行われる。
さらに、Windows Helloのデザインも改良され、Windowsへのサインインに最適な認証方法が優先表示されるようになる。パスキーの認証画面も認証オプションを簡単に切り替えられるデザインへ刷新される。