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VideoLAN、「VLC media player」v3.0.8をリリース ~脆弱性を修正

不具合の修正と機能の改善を中心としたメンテナンスアップデート

「VLC media player」v3.0.8

 仏VideoLAN Projectは8月19日(現地時間)、「VLC media player 3.0」(コードネーム:Vetinari)の最新版v3.0.8を正式公開した。いくつかの不具合が修正されたほか、脆弱性が解決されている。

 「VLC media player」は、オープンソースで開発されているマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤー。わざわざ追加のコーデックを導入しなくても、幅広いファイルフォーマットに対応しているのが魅力だ。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在“videolan.org”から無償でダウンロード可能(寄付歓迎)。Windows デスクトップ向けは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。また、Windows 10であれば“Microsoft Store”からUWP版を入手することも可能だ。

 本バージョンは、不具合の修正と機能の改善を中心としたメンテナンスアップデート。フレームレートが低いビデオでスタッタリング(かくつき)が発生する問題や「WebVTT」字幕の問題が解決されたほか、アダプティブストリーム(通信速度に応じて品質を変えながら安定的に動画を配信する技術)のサポート強化やmacOS/iOSにおけるオーディオ出力の改善が行われているという。

 また、セキュリティ問題への対応も行われている。本バージョンで修正された脆弱性は13件(CVE番号が割りあてられた問題は12件)で、うち5件はデコーダーやデミュクサーのバッファーオーバーフローとなっている。

ソフトウェア情報

「VLC media player」Windows デスクトップ版
【著作権者】
the VideoLAN Team
【対応OS】
64bit版を含むWindows XPから10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0.8(19/08/19)