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「VLC media player」v3.0.10が公開、CVE番号ベースで7件の脆弱性を修正 ~iOS/Android版にも影響

SMB2/3による共有がサポートされたほか、「macOS Catalina」対応が強化

「VLC media player」v3.0.10が公開

 仏VideoLAN Projectは4月28日(現地時間)、デスクトップ向け「VLC media player 3.0」(コードネーム:Vetinari)の最新版v3.0.10を正式公開した。本バージョンではSMB2/3による共有がサポートされたほか、「macOS Catalina」対応が強化された。DVDの再生やアダプティブストリーミング(視聴者の回線速度に応じて最適な品質で配信すること)、MP4メディアの扱いも改善されている。

 また、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれている。VideoLANが公開したセキュリティ情報によると、今回解決された脆弱性はCVE番号ベースで7件。「VLC 3.0.8」以前のバージョンに影響し、最悪の場合、細工が施されたファイルを開くと「VLC」がクラッシュしたり、「VLC」を利用しているユーザーの権限で任意のコードが実行される可能性がある。

 これらの脆弱性はiOS版やAndroid版にも影響するため、注意が必要。iOS版はv3.2.8へ、Android版はv3.2.11へのアップデートを推奨する。

 デスクトップ版「VLC media player」は、オープンソースで開発されているマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤー。わざわざ追加のコーデックを導入しなくても、幅広いファイルフォーマットに対応しているのが魅力だ。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在“videolan.org”から無償でダウンロード可能(寄付歓迎)。Windowsデスクトップ向けは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。また、Windows 10であれば“Microsoft Store”からUWP版を入手することも可能だ。

ソフトウェア情報

「VLC media player」Windows デスクトップ版
【著作権者】
the VideoLAN Team
【対応OS】
64bit版を含むWindows XPから10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0.10(20/04/28)