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「OneNote」がPhET/Coggle.Itに対応 ~動く・わかりやすいデジタル教材をノートに

科学・技術・工学・数学分野のシミュレーションやマインドマップ・フローチャートを追加

「OneNote」で“PhET”のシミュレーションと“Coggle.It”のマインドマップが埋め込み可能に

 米Microsoftは10月3日(現地時間)、オンラインメモサービス「OneNote」で“PhET”のシミュレーションと“Coggle.It”のマインドマップが埋め込み可能になったと発表した。いずれも米国の教育業界で支持されているサービスで、「OneNote」での対応を求める教育者や学生の声に応えた格好だ。

 “PhET”はコロラド大学ボルダー校で開発されたインタラクティブなSTEMシミュレーションを集めたWebサイト。科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)分野の概念や知識、法則、公式などを理解するのに有用なアニメーション教材が多数取り揃えられており、無償で利用できる。

インタラクティブなSTEMシミュレーションを集めたWebサイト“PhET”

 一方、“Coggle.it”はマインドマッピングやフローチャートを共有できるサービスだ。複数のメンバーでチャットやコメントでの指摘を交えながら共同編集することが可能で、基本機能は無償で解放されている。

マインドマッピングやフローチャートを共有できる“Coggle.it”

 「OneNote」にこれらのコンテンツを埋め込むには、それぞれのサービスで発行できる共有リンクをノートに埋め込むだけでよい。コンテンツが自動で展開され、「OneNote」で再生できるようになる。

 Microsoftは「OneNote 学習ツール」アドインを提供したり、教育・学習向けビデオ共有サービス“Flipgrid”を「OneNote」標準のビデオ録画ツールとして採用するなど、「OneNote」の教育利用を進めている。“PhET”や“Coggle.It”への対応もその一環で、学校で利用するインタラクティブ教材・デジタル教材を教師が用意して、生徒に利用してもらうことがより身近になることが期待される。