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「Windows 10 November 2019 Update」で開発が終了する機能、削除される機能が発表

頻繁に連絡を取り合う人をタスクバーに登録できる“My People”は開発終了

 米Microsoftは11月13日(現地時間)、「Windows 10 November 2019 Update(バージョン 1909)」で開発を終了した機能と削除された機能を明らかにした。

開発を終了した機能

 「November 2019 Update」をもって開発を終了した機能として案内されているのは、以下の5つ。

  • Hyper-V vSwitch on LBFO
  • Language Community tab in Feedback Hub
  • My People / People in the Shell
  • TFS1/TFS2 IME
  • Package State Roaming(PSR)

 “My People”は「Fall Creators Update(バージョン 1709)」で導入された機能で、家族や友人など、頻繁に連絡を取り合う“人物”をタスクバー(シェル)に登録し、メッセージを送ったり、受信することができた。

 しかし、“My People”で利用できるアプリは「メール」と「Skype」ぐらいしかなく、対応アプリが増えることもなかった。「April 2018 Update(バージョン 1803)」で若干テコ入れものの、利用率は伸びなかったようだ。

“My People”

 一方、“ランゲージ コミュニティ(Language Community)”はWindowsのUIで不自然な翻訳を見つけたときにフィードバックできる機能だ。「フィードバック Hub」アプリの1セクションとなっていたが、今後は標準のフィードバックプロセスに統合される。不自然な翻訳も、一般の不具合や意見と同様にフィードバックすればよい。

「フィードバック Hub」アプリの[ランゲージ コミュニティ]セクション

 残りの機能はIT管理者やアプリ開発者向けなので一般ユーザーにはあまり関係はない。「TSF(Text Services Framework)」は日本語入力システム(IME)などで用いるAPIだが、古い「TSF1」と「TSF2」は後継の「TSF3」へと置き換えられる。

削除された機能

 「November 2019 Update」をもって削除される機能として案内されているのは、以下の2つ。

  • PNRP APIs
  • Taskbar settings roaming

 “PNRP(Peer Name Resolution Protocol:ピア名解決プロトコル)”クラウドサービスは「October 2018 Update(バージョン 1809)」で削除されており、もはや利用されていないため、APIも削除される。タスクバー設定のローミング(同期)も「May 2019 Update(バージョン 1903)」で開発終了がアナウンスされていた。