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古い「Edge」の開発は終了 ~「Windows 10 May 2020 Update」で削除・非推奨となる機能が発表

「Windows To Go」など3つが削除、ダイナミックディスクは記憶域スペースと置き換えに

単体の独立したアプリとなった新しい「Cortana」(プレビュー版のもの)

 米Microsoftは5月29日(現地時間)、「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」で開発を終了した機能と削除された機能を明らかにした。

削除された機能

 「May 2020 Update」で削除された機能として案内されているのは、以下の3つ。

  • Cortana
  • Windows To Go
  • Mobile Plans and Messaging apps

 OSに統合された従来の「Cortana」は開発終了したが、「Cortana」そのものが終了するわけではない。「May 2020 Update」には単体の独立したアプリとなった新しい「Cortana」が搭載されており、今後も機能強化が図られていく(参考記事)。

 ただし、この変更により音楽再生やスマートホーム、サードパーティなど、一部スキルは利用できなくなる。また、サービス終了(EoL)に達した古い「Windows 10」から順次、従来の“コルタナ”は廃止される(参考記事)。

 「Windows To Go」はWindows 8以降に搭載されているエンタープライズ向けの機能。USBメモリなどでWindows環境を持ち運び、起動できるようにする。「May 2019 Update」から“非推奨”扱いとされていたが、今回のリリースで削除された。

USBメモリなどからWindowsを起動できるようにする「Windows To Go」

 「モバイル通信プラン」アプリと「メッセージング」アプリは引き続きサポートされるが、現在は以前とは異なる方法で配信されているとのこと。携帯ネットワーク回線に対応したデバイスの場合、OEMはWindowsのイメージにこれらのアプリを含めることができる。それ以外のデバイスでは、これらのアプリは削除される。

「モバイル通信プラン」アプリなど、携帯ネットワーク回線を前提としたアプリは配布方法が変更

開発を終了した機能

 「May 2020 Update」をもって開発が終了した機能として案内されているのは、以下の3つ。

  • Companion Device Framework
  • Microsoft Edge
  • Dynamic Disks

 「Companion Device Framework」は“Windows Hello”に関連する技術で、OSのロック解除を認証されたデバイスで行えるようにする。このフレームワークは、もはやアクティブに開発されていない。

 また、「EdgeHTML」ベースの「Microsoft Edge」も開発終了となる。今後は「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」への移行が進められる。

「EdgeHTML」ベースの「Microsoft Edge」は開発終了

 最後の“ダイナミックディスク(Dynamic Disks)”は、Windowsで用いられているストレージ管理方式の一つ。今後のリリースで“記憶域スペース(Storage Spaces)”に置き換えられる予定だ。