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「Windows 10 May 2020 Update」が一般公開 ~年2回の大規模アップデート
入手方法は“Windows Update”、更新アシスタント、メディア作成ツールの3つ
2020年5月28日 05:00
米Microsoftは5月27日(現地時間)、Windows 10の新しい機能アップデート「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」の一般公開を開始した。“Windows Insider Program”に加入していないユーザーに対しても、段階的な配信が開始される。
「May 2020 Update」は、昨秋リリースされた「November 2019 Update(バージョン 1909)」に続く「Windows 10」の機能アップデート。内部では「20H1」と呼ばれていた大型パッチだ。慣例通りならばバージョンナンバーは“2003”となるはずだったが、「Windows Server 2003」などとの混同を避けるため“2004”とされている。
前回のアップデートが比較的小規模だったこともあり、「May 2020 Update」における改善は多岐にわたる。詳しくは、以下の特集記事を参照してほしい。
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「Windows 10 May 2020 Update」へのアップグレード方法は、これまでと同様、3つ用意されている。
1つ目は、“Windows Update”を利用する方法だ。「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションにある[更新プログラムをチェック]ボタンを押すと、アップグレードが利用な端末であれば、機能アップデートのインストールが案内される。[今すぐダウンロードしてインストールする]というリンクをクリックしない限り、自動でアップグレードが実行されることはないので安心してほしい。
ただし、アップグレードに伴うトラブルを避けるため、同社は当面の間“Windows Update”を介したリリース対象を絞り、フィードバックを集めながら慎重に対象を拡大させていく方針だ。そのため、今のところこの方法でアップグレードできるユーザーはそれほど多くない。とくに急がないのであれば、無用のトラブルを避けるためにも、アップグレードが案内されるまでしばらく待つのをお勧めする。
それでもアップグレードしたい場合は、手動でのアップグレードも選択可能。「Windows 10」のダウンロードサイトにある[今すぐアップデート]をクリックすると、「Windows 10 更新アシスタント(Windows 10 Update Assistant)」ツールを利用して使用中端末をその場でアップデートできる。これが2つ目の方法だ。
最後の方法は、このサイトにある[ツールを今すぐダウンロード]をクリックして「メディア作成ツール」を入手すること。このツールを利用するとインストールメディア(USBメモリやISOイメージファイル)が作成できるので、使用中の端末とは異なるデバイスに「May 2020 Update」をインストールしたい場合は、こちらを選ぶとよい。
編集部追記 :「メディア作成ツール」は「Windows 10 更新アシスタント」と同様に、使用中端末をアップデートすることも可能です。