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フリーの高機能テキストエディター「Mery」が“EditorConfig”へ対応 ~ベータテスト中

メンバーの開発ツールがバラバラでもチーム間でコーディングスタイルを統一できる

「Mery」v2.8.7

 フリーの高機能テキストエディター「Mery」の最新ベータ版v2.8.7が、11月20日に公開された。“EditorConfig”への対応をテストできる。

 “EditorConfig”とは、インデント(タブか空白か、何文字字下げするか)や改行コード、文字コード、行末空白の扱い、ファイル末尾の改行の有無といったコーディングスタイルを記述するための仕様。これを“.editorconfig”というファイルに記述して開発プロジェクトのルートフォルダーに配置しておけば、開発ツールがこれを読み込んでコーディングスタイルを適用してくれる仕組みだ。サブフォルダーに別の“.editorconfig”ファイルを置いて、そのフォルダーだけ異なるルールを適用したり、ワイルドカードで特定のファイルのみにルールを当てはめることもできる。

 開発プロジェクト全体で“EditorConfig”を共通化しておけば、チームメンバーが利用するコードエディターや統合開発環境(IDE)がバラバラであっても、コーディングスタイルを統一することができる。「Visual Studio」をはじめとする多くの開発ツールでネイティブサポートされているほか、プラグインやアドオンの追加で「EditorConfig」に対応できるようになっているコードエディターも多い(「Visual Studio Code」、「Atom」、「Brackets」など)。

 「Mery」では“EditorConfig”がプラグイン方式で実装されており、手動で「Mery」本体へ「EditorConfig」プラグインをダウンロード・インストールする必要がある。プラグインの書庫ファイルを解凍して“EditorConfig.dll”を「Mery」の“Plugins”フォルダーへコピーし、[ツール]-[プラグイン]メニューに“EditorConfig”が現れることを確認しよう。

「Mery」では“EditorConfig”がプラグイン方式で実装されている

 なお、Windows環境で名前が“.(ドット)”で始まるファイルを作成する方法については、別記事を参照のこと。「Windows 10 May 2019 Update(バージョン 1903)」以降であれば、特別な方法をとらなくてもドットファイルを簡単に作成できる

 「Mery」ベータ版は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10に対応するフリーソフト。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Mery」ベータ版
【著作権者】
Kuro 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.8.7(19/11/20)