ニュース
「Wireshark 3.2.0」が公開 ~定番のネットワーク解析ソフトのメジャーバージョンアップ
Windows 7/Server 2008 R2をサポートする最後のバージョンとなる見込み
2019年12月19日 15:17
Wireshark Foundationは12月18日、ネットワーク解析ソフト「Wireshark」の最新安定版v3.2.0を公開した。今年3月にリリースされたv3.0.0以来のメジャーバージョンアップとなる。
「Wireshark」は、クロスプラットフォーム対応(Windows/Mac/Linux)のネットワークプロトコルアナライザー。ネットワークに流れるさまざまなパケットの情報をリアルタイムで解析・調査可能で、この分野では定番のツールといえる。オープンソースで開発されており、ソースコードは公式サイトからダウンロード可能。また、Windows/Mac向けのインストーラーが用意されている。
最新版の「Wireshark 3.2」では、プロトコルのサポートが拡充されたほか、HTTP/2の対応が強化された。フィールドを列ヘッダーへドラッグ&ドロップしてそのフィールドの列を作成したり、表示フィルターへドラッグ&ドロップして表示フィルターを作成できるようになるなど、ユーザーインターフェイスも強化されている。macOSの“ダーク モード”がサポートされたのもうれしい改善点といえるだろう。
また、Windows版のMSIパッケージは“SHA-1”と“SHA-2”でデュアル署名されるようになった。インストーラーに同梱されている「Qt」もv5.12.1からv5.12.4へアップグレードされている。また、Mac版でも自動更新がサポートされるようになった。
なお、「Wireshark 3.2」系統はWindows 7/Server 2008 R2をサポートする最後のバージョンとなる見込み。従来の「Wireshark 3.0」系統は、2020年後半に「Wireshark 3.4」がリリースされるまでメンテナンスされる。
ソフトウェア情報
- 「Wireshark」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Gerald Combs and contributors
- 【対応OS】
- Windows 7/8/10およびWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016/2019
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.2.0(19/12/18)