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Mac/Linux対応の「Fiddler Everywhere」が登場 ~UIも一新してモダンに
Windowsプラットフォームで15年以上の歴史を持つ人気のネットワークキャプチャーツール
2020年5月12日 06:45
米Progress Softwareは4月24日(現地時間)、「Fiddler Everywhere」を発表した。Windowsプラットフォームで根強い人気を誇るネットワークキャプチャーツール「Fiddler」をモダンなユーザーインターフェイスで再構築し、Mac/Linuxでも利用可能にした意欲作だ。
「Fiddler」は、15年以上の歴史を持つWindows向けのネットワークキャプチャーツール。ネットワークとアプリケーションの間でプロキシサーバーとして動作し、すべてのHTTP/FTP通信をキャプチャーしてその一覧と詳細を表示することができる。開発したのは、かつてMicrosoftで「Internet Explorer」にも深く関わっていたEric Lawrence氏だ。
「Fiddler」は.NET Frameworkで開発されており、基本的にはWindowsでしか利用できない。.NET Frameworkのオープンソース実装「Mono」を利用してMacやLinuxへ対応させる試みもあったが、満足した結果は得られなかったようだ。
また、クラシックな「Fiddler」は長い歴史を持つこともあり、UIは増改築が繰り返された家屋のように複雑だ。「Fiddler」に慣れたユーザーであればさほど問題にはならないが、初めて触るユーザーにとって優しいUIとは言えない。
そこで、新規に開発されたのが「Fiddler Everywhere」だ。「Fiddler Everywhere」はその名の通りクロスプラットフォームで利用可能。トラフィック解析、APIリクエストの編集、自動応答、HTTPSのデコードといった「Fiddler Classic」の機能の多くにも対応している。それでいてUIはシンプルに保たれており、デザインは直観的で扱いやすい。
「Fiddler Classic」と「Fiddler Everywhere」にはそれぞれメリットがあるため、当面の間は「Fiddler Classic」の提供も継続されるとのこと。「Fiddler Classic」と「Fiddler Everywhere」を同じシステムで使い分けることも可能だ。
📣 We’re proud to announce that “Fiddler Everywhere” will be available on macOS, Linux and Windows. Find out more about the new features and what’s in store for you in future releases here :https://t.co/xMthoYqMFOpic.twitter.com/0aUzG03Ufa
— Fiddler (@TelerikFiddler)May 4, 2020