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「Microsoft Edge 83」はスペルチェックも強化 ~「Windows Spellcheck」を利用可能に
「Google Chrome」など、他の「Chromium」ベースのWebブラウザーにも恩恵
2020年6月1日 17:02
米Microsoftが5月21日(現地時間、以下同)に正式リリースした「Microsoft Edge 83」では、Windows 8.1以降に搭載されている「Windows Spellcheck」を利用したスペルチェック機能が搭載されている。28日付けでリリースされた公式ブログ“Microsoft Edge Blog”の記事で、その詳細が紹介されている。
「Microsoft Edge」や他の「Chromium」ベースのWebブラウザーにはこれまでもスペルチェック機能は搭載されていたが、内部的にはオープンソースの校正ツールが利用されていた。それらは当然、OS標準のスペルチェックとは別に管理されているため、OS側に言語パックを追加してもソフトウェアには反映されない。また、OSと共有可能なカスタム辞書、強化されたアクロニム(頭字語を使った略語)・URL・メールアドレスのサポートといった「Windows Spellcheck」の利点も享受できない。
そこで、同社は「Chromium」プロジェクトを通じてGoogleのエンジニアとも協力し、「Chromium」から直接「Windows Spellcheck」を利用できるように改修を行ったとのこと。これにより、スペルチェックの精度も全体的に向上しているという。こうした協業の例としては、他にも刷新されたフォームコントロールが挙げられる。今回のスペルチェックの恩恵も、いずれ「Microsoft Edge」や「Google Chrome」以外の「Chromium」ベースのWebブラウザーでも享受できるようになるはずだ。
残念ながら、「Windows Spellcheck」は日本語をサポートしていないが、英語(アメリカ)のスペルチェックはデフォルトで有効化されている。英文を書くときには重宝するだろう。日本語の校正は今後のアップデートや「Microsoft エディター」に期待したい。