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Windows 10版「Skype」がWindows デスクトップ版に統合 ~「Skype 8.61」が公開
iPhone/iPad版ではカスタム背景をサポート。散らかった部屋でも気軽にテレカンできる
2020年6月24日 10:00
米Microsoft傘下のSkypeは6月23日(現地時間)、「Skype 8.61」を正式リリースした。デスクトップ(Windows/Mac/Linux)、モバイル(iOS/Android)、Web(web.skype.com)の各プラットフォーム向けに段階的にロールアウトされる。
今回のリリースでは、「Skype for Windows 10」が“バージョン 14”から“バージョン 15”へアップグレードされた。“バージョン 15”のWindows 10版「Skype」は、Windows 8以降に対応するWindows デスクトップ版「Skype」に統合される。“Microsoft Store”経由でインストール・アップデートするか、インストーラーを利用してセットアップするかという違いはあるものの、機能上は同一のものとなるわけだ。
これに伴い、以下の機能がWindows 10版でも利用可能になるとのこと。
- 閉じるオプションが更新され、「Skype」を終了したり、自動的な起動を停止できるように
- 通知トレイのアイコンが改善され、新しいメッセージやプレゼンス状態が表示されるように
- 「エクスプローラー」のファイルを右クリックしてファイルを共有
- ビデオ通話で9人の参加者を同時に表示できる3×3のグリッドビュー
- ビデオ通話のカスタム背景
- モデレートチャット
- 今すぐ会議機能の改善
- 通話コントロールの改善
一方で、以下の機能は導入を試みたものの、まだサポートできていないとのこと。今後のアップデートに期待したい。
- [共有]チャームとの統合
- 「Outlook」の連絡先との同期
そのほかのデスクトップ版とWeb版「Skype 8.61」における変更は、不具合の修正が中心。複数の連絡先を選択してまとめて削除する機能が導入されたほかに、大きな機能の追加はない。
モバイル版「Skype 8.61」では、iPhone/iPadでカスタム背景がサポートされた。ビデオ会議中に自分以外の背景部分をぼかすだけでなく、好みの画像を背景として設定可能で、自室が散らかっていても、気兼ねすることなくビデオ会議に参加できる。デスクトップ版「Skype」や「Microsoft Teams」ではすでにサポートされている機能だが、今回iPhone/iPadでも利用できるようになった。
Android版の目玉は、「Android Auto」との連携に対応したこと。自動車を運転しながらメッセージを聞いたり、ハンズフリーで応答できるようになった。