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2020年5月以降のWindows 10パッチに問題、“LSASS”のクラッシュでOSが再起動

7月に修正パッチをリリース

同社のサポートページ

 米Microsoftは同社のサポートページで、2020年5月以降の月例パッチを適用したWindows 10環境で新たな問題が発生していることを明らかにした。一部のデバイスで“Local Security Authority Subsystem Service”(LSASS)の実行ファイル(lsass.exe)が以下のエラーメッセージを表示して失敗する現象が確認されているという。

A critical system process, C:WINDOWSsystem32lsass.exe, failed with status code c0000008. The machine must now be restarted.

 “LSASS”はユーザー認証やアクセス権限といったシステムのセキュリティを司る重要なWindowsサービスで、クラッシュするとOSの実行が継続できなくなり、再起動を余儀なくされる。

 この不具合が影響するOSは、「Windows 10 バージョン 1809」「Windows Server 2019」以降。同社は解決に向けた作業を進めており、7月に修正パッチのリリースを見込んでいる。

 “Windows Update”に関連する不具合としては他にも特定のLTEモデムを搭載したWindows 10環境のWireless WAN接続の問題が未解決で、パッチの提供が待たれる。