ニュース

「Windows 10 May 2020 Update」のIMEに新たな問題 ~Excelなどとの組み合わせで発生

マウスでドラッグするとエラーが表示されたり、アプリが応答しなくなる

同社のサポートドキュメント

 米Microsoftは7月14日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 2004(May 2020 Update)」の日本語入力システム(IME)で新たな問題が発見されたことを明らかにした。現在解決に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供するとしている。

 「May 2020 Update」にはパフォーマンスと安定性が図られた新設計のIMEが搭載されており、設定に関わるユーザーインターフェイスも簡素化され、見通しのよいものになった(参考記事)。その一方で、互換性に問題が生じることも懸念されている。

 たとえば、「May 2020 Update」のリリース当初は“ImeMode”プロパティで内部的に入力モードを管理しているアプリとの間に互換性問題があり、アプリ側で指定した入力モードに切り替わらない問題があった。この問題は、7月の更新プログラム「KB4565503」で解決された。

 今回新たに公表された問題は、「Microsoft Excel」などの一部のアプリで「Microsoft IME」を利用している場合、マウスでドラッグするとエラーが表示されたり、アプリが応答しなくなったりするというもの。現在のところ、「Microsoft IME」を以前のバージョンに戻す方法が一時的な回避策として案内されている。

タスクトレイの右クリックメニューなどから「設定」アプリの「Microsoft IME」画面にアクセス
[全般]を選択
下の方にスクロールし、[以前のバージョンの Microsoft IME を使う]オプションを有効化する