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「May 2020 Update」以降の新「Microsoft IME」で発生している互換性問題、11月下旬に解決へ
トラブルに遭遇したらフィードバックを
2020年11月12日 13:12
米Microsoftは11月11日(現地時間)、「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」以降で発生している日本語・中国語「Microsoft IME」の問題に関し、11月下旬に解決される見込みであることを明らかにした。今月のプレビューパッチ(“C”リリース”でテストされるものと思われる。
「May 2020 Update」以降のWindows 10にはパフォーマンスと安定性の向上が図られた新設計のIMEが搭載されている。設定に関わるユーザーインターフェイスも簡素化され、見通しのよいものになった(参考記事)。その一方で、いくつかの互換性問題も発生している。
サポート文書「KB4564002」によると、報告されている問題は7件で、そのうち以下の3件がすでに解決済みだ。
- “ImeMode”プロパティを利用する特定のアプリで入力モードが期待した通りに切り替わらない
- 「Microsoft Excel」などの一部アプリで「Microsoft IME」を使用している場合、マウスでドラッグしようとするとエラーが表示されたり、アプリが応答しなくなる
- 「Microsoft IME」が有効になっているのにWindows Forms(WinForms)アプリの“DataGridGView”の要素に入力した最初の文字が英字になる
残りの4件はまだ調査中となっているが、11月下旬には解決されるようだ。
- 新しい日本語版「Microsoft IME」で“ImmGetCompositionString()”が予期せず全角ひらがなを返す
- 特定の状況下で「Microsoft IME」からキーボード入力を受けとれない。入力オプションが制限されていたり、“WM_CHAR”メッセージを直接処理している場合に発生するようだ
- “SetInputScope () API”でアプリの変換モードを変更または設定した場合、日本語用「Microsoft IME」が期待どおりに動作しない
- 日本語版「Microsoft IME」でタスクバーのインジケーターのモードが正しく反映されない場合がある
これらの問題は、「設定」アプリから「Microsoft IME」を古いバージョンへ戻すことで解決することがある。その際「フィードバック Hub」アプリが起動するが、日本語版「Microsoft IME」の問題は日本語ユーザーが報告しないと開発チームに伝わらず、放置されることになる。ぜひ古いバージョンへ戻すきっかけになった問題をフィードバックしてほしい。