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タブの読み込みを10%高速化した「Google Chrome 85」が正式リリース

タグ付きのPDFの印刷や次世代画像フォーマット「AVIF」にも対応。脆弱性修正は20件

「Google Chrome」v85.0.4183.83

 米Googleは8月25日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の最新安定版v85.0.4183.83を公開した。メジャーバージョンアップとなる「Chrome 85」では、コンパイラー最適化技術“PGO(Profile Guided Optimization)”によりタブの読み込みを10%高速化。Webページの品質をチェックする「Lighthouse」が「Lighthouse 6」にアップグレードされるなど、開発者向けの機能強化が多数施された。

 そのほかにもPDF印刷機能が強化され、自動でタグ付きのPDFを生成できるようになった。見出し、リスト、表、段落、画像の説明といった文章の構造に関する情報がメタデータとして追加されるため、スクリーンリーダーをはじめとするアクセシビリティツールによる扱いが容易になる。

 また、画像フォーマット「AVIF」がサポートされた点にも注目したい。これはオープンソースの動画圧縮コーデック「AV1」を利用した画像形式で、「WebP」と並ぶ次世代画像フォーマットとして期待を集めている。

 本バージョンおける脆弱性の修正は全部で20件。このうちCVE番号が割り当てられているのは14件で、深刻度の内訳は“High”の脆弱性が2件、“Medium”の脆弱性が7件、“Low”の脆弱性が5件となっている。そのほかにも、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)から手動でアップデートすることもできる。