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マイナーなCSV形式にも対応、BOMなしUTF-8が既定になった「EmEditor」v20.1.0

ファイル位置を指定してジャンプする機能などを追加し、細かな使い勝手も改善

「EmEditor Professional」v20.1.0

 米Emurasoftは9月2日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.1.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「EmEditor」v20.1.0ではCSVフォーマットに関連付けられている引用符を変更可能になったほか、CSVフォーマットの一覧に“Concordance ロード ファイル(DAT)”が追加された。「EmEditor」で扱えるCSVフォーマットが拡充され、今までは事前に加工が必要だったマイナーな形式にも標準で対応できる。

「EmEditor」で扱えるCSVフォーマットが拡充され、今までは事前に加工が必要だったマイナーな形式にも標準で対応

 また、プレーンテキストの新規作成時のエンコードが“UTF-8(BOM無し)”に変更されたのも注目すべき変更点だろう。バイトオーダーマーク(BOM)のないUTF-8はHTMLファイルの保存形式として主流で、最近では「メモ帳」のデフォルト保存形式もBOMなしUTF-8へ変更されている。「EmEditor」もそれに倣った格好だ。US-ASCIIのファイルを読み込む際も、既定でBOMなしのUTF-8で開かれるようになっている。

 そのほかにも、本バージョンではコマンドラインや高度なフィルターが強化された。[ジャンプ]ダイアログでは行や桁ではなく、ファイル位置(ファイルの先頭から何バイト目か)を指定してジャンプできるようになった。行・桁とファイル位置はリアルタイムに相互更新されるので、指定した行・桁がファイルの何バイト目かを知りたい場合にも役立つかもしれない。

ファイル位置を指定してジャンプ

 また、64bit版では各CPU命令に最適化された実行ファイル(ee128.exe、ee256.exe、ee512.exe)がDLLとしてビルドされるようになった。32bit版では“ee128.exe”(SSE2対応バイナリ)がインストールに追加されている。

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
20.1.0(20/09/02)