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「EmEditor」がv20.0.0に ~“ネスト”されたCSVデータを処理するためにコマンドを拡充

フィルターの改善やパフォーマンスの向上も

「EmEditor Professional」v20.0.0

 米Emurasoftは7月22日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.0.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 節目となるv20.0.0では、“ネスト(入れ子)”されたCSVデータを処理するためにいくつの新機能が導入された。たとえばセミコロン(;)区切りの配列が格納されているフィールドを分割したい場合は、[列を分割]コマンドが利用できる。正規化されていないテーブルを加工する際に便利だ。

[列を分割]コマンドで配列フィールドを分割

 逆に同じIDを持つ行をひとまとめにしたい場合は、本バージョンで新設された[行を結合]コマンドを利用すればよい。[行を結合]ダイアログでキーにする列(重複を調べる列)と結合する列を指定すれば、CSVの入れ子化が可能となる。結合されたデータを配列にする際の区切り文字や、配列の並び替え方法も指定できる。

本バージョンで新設された[行を結合]コマンドで逆に行を統合

 さらに、[CSVの結合]コマンドもネストされたCSVをサポートするために拡張された。最新版では結合の際のキーに部分一致が利用できるので、配列フィールドがキーを含む・キーから始まる・キーで終わることを条件に結合処理が行える。

[CSVの結合]コマンドもネストされたCSVをサポートするために拡張

 そのほかにも、フィルターの使い勝手を改善。[Shift]キーを押しながらフィルターコマンドを実行することで、キーワードを置き換えるのではなく追加できるようになった。また、[文字コード値]ダイアログにカーソルのファイル位置が表示されるようになったほか、巨大ファイルをバイナリ(16進数表示)で開く速度と[CSVの結合][ファイルから連続置換]コマンドの処理速度がマルチスレッド化により大幅に高速化された。

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
20.0.0(20/07/22)