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オープンソースの電子書籍管理ソフト「calibre 5.0」 ~ハイライトや縦書きに対応

「Python 2」から「Python 3」へ移行。動作不能のサードパーティ製プラグインに注意

「calibre」v5.0.0

 オープンソースの電子書籍管理ソフト「calibre」のメジャーアップデート「calibre 5.0」が、9月25日に公開された。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 「calibre」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応の電子書籍管理ソフト。電子書籍ファイルを閲覧するためのビューワー機能をはじめ、電子書籍の情報を編集する機能、各種ドキュメント・電子書籍ファイル形式を相互変換する機能、電子書籍リーダーとの同期機能など、電子書籍に関する機能を網羅したオールインワンツールだ。

 「calibre 4.0」のリリースから1年の間に行われた改善は多岐にわたるが、なかでも目玉は電子書籍ビューワーの強化だ。まずテキストのハイライトがサポートされ、選択テキストに蛍光ペンで目印をつけられるようになった。ドキュメントのハイライト部分を一覧する機能や、コンテンツサーバーを介して複数のデバイス間でハイライトを同期する機能も備える。

 また、縦書きテキストがサポートされたのも日本語ユーザーにとってはうれしい変更点。右から左へ書く(RTL)言語にも対応しているという。

ハイライト、縦書き、RTLテキストに対応した電子書籍ビューワー

 そのほかにも、コンテンツサーバーと電子書籍ビューワーのユーザーインターフェイスがダークモードに対応。ブックマーク同期がサポートされたほか、検索機能が強化された。また、「Python 2」のサポート終了に伴い、「Python 3」への移行が行われた。メンテナンスされていないサードパーティ製プラグインが動作しなくなる可能性があるので注意したい。

 なお、現在ダウンロードできる最新版はv5.0.1。v5.0.0でmacOSがデバイスへ接続できなくなる不具合が発見されたため、その対処が行われている。

ソフトウェア情報

「calibre」Windows版
【著作権者】
Kovid Goyal 氏
【対応OS】
Windows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
5.0.1(20/09/25)