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NVIDIAとAMD、どっちに軍配? 「DirectX Raytracing」能力を比較するベンチが「3DMark」に

「3DMark Advanced/Professional Edition」に対する無償アップデートとして提供

UL、「3DMark DirectX Raytracing機能テスト(feature test)」を発表

 グラフィックスの品質を飛躍的に向上させる“レイトレーシング(ray tracing)”をリアルタイムに行えるGPUは、これまでNVIDIAの“RTX 20/30”シリーズしかなかった。しかし、今月にも“AMD Radeon RX 6000”が登場することで、その独占にとうとう終止符が打たれる。これに先立ちフィンランドのULは11月2日(現地時間)、リアルタイムレイトレーシング(RTX)性能を評価する新しいベンチマークを発表した。NVIDIAとAMDのRTX性能を比較するのに最適だ。

 今回発表された「3DMark DirectX Raytracing機能テスト(feature test)」は、レイトレーシングの効果を再現するような手法は用いず、実際に光線をトレースをシミュレーションし、シーン全体がワンパスで描画される。そのため、純粋に「DirectX Raytracing(DXR)」のハードウェアアクセラレーション能力が問われることになる。

純粋に「DirectX Raytracing(DXR)」のハードウェアアクセラレーション能力を問うベンチマーク

 また、シーンの周りを自由に移動してスクリーンショットを撮影できるインタラクティブモードも搭載される。カメラのフォーカスポイントを絞りを自在に変更しながら、レイトレーシングを使ったさまざまな被写界深度効果を体験することができる。

シーンの周りを自由に移動してスクリーンショットを撮影できるインタラクティブモードも搭載

 新しい「3DMark DirectX Raytracing機能テスト」は「3DMark Advanced Edition」と「3DMark Professional Edition」に対する無償アップデートとして提供される。ただし、2019年1月8日以前に「3DMark」を購入した「Advanced Edition」ユーザーは、最新機能をアンロックするために「3DMark Port Royal」アップグレードを追加で購入する必要がある。また、64bit版「Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)」と「DXR」をサポートするGPUとドライバーも別途必要となるので注意したい。

ソフトウェア情報

「3DMark」Basic Edition
【著作権者】
UL LLC
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.15.7078(20/11/02)