ニュース

Dev版「Windows 10」Build 20270が公開~「コルタナ」にファイルスキルを追加

米国の英語ユーザーでテスト。「Windows Feature Experience Pack」の一部機能も導入

Microsoft、「Windows 10 Insider Preview」Build 20270を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルで公開

 米Microsoftは12月3日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 20270を“Windows Insider Program”の“Dev”チャネルに参加するユーザーに対して公開した。現在、“Windows Update”を介してアップデート可能。対応する「Windows SDK」もリリースされている。

 Build 20270も、前ビルドに引き続き“FE_RELEASE”ブランチからのリリース。変更内容は機能の改善と不具合の修正が主だが、新要素として1点だけ、パーソナルアシスタント「コルタナ」(Cortana)にファイルスキルが追加された。

 このスキルを利用すれば、「コルタナ」に話しかけてファイルを検索することが可能。名前の一部でファイルを探すだけでなく、作成者や編集中のドキュメント、最近利用したファイルなどにも音声でアクセスできるようになるようだ。

 “Azure Active Directory”などで「コルタナ」にサインインしている企業ユーザーは、「OneDrive For Business」や「SharePoint」、PCにローカル保存されたファイルを検索可能。“Microsoft アカウント”を利用している「コルタナ」ユーザーはPCに保存されたローカルファイルのみを検索できる。ただし、今のところ米国の英語ユーザーのみに提供されており、日本では利用できない。

「コルタナ」の新しいファイルスキルを米国の英語ユーザーでテスト

 そのほかにも、2-in-1タッチデバイスを縦に使うときに、タッチキーボードの分割モードを利用できるようになった。この機能は「Windows Feature Experience Pack」v120.2212.1070.0(KB4592784)の一部として、“Beta”チャネルのユーザーにもテスト提供されている。

 “Windows Insider Program”の“Dev”チャネルは、アクティブな開発ブランチから最新のビルドが直接提供される。新機能が積極的にテストされる場になっており、トラブルにあった場合に自分で解決できるだけの力は求められるものの、初期機能に積極的なフィードバックを行いたいユーザーにお勧めだ。ただし、機能によっては段階的に解放されるため、すぐには利用できないこともある。また、“Dev”チャネルに追加された機能はあくまでも試験的なもので、製品版に導入されるとは限らないので注意したい。