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メタデータの編集でFLAC音楽ファイルが再生不能になる問題、Microsoftが修正

「Windows 10 バージョン 2004/20H2」に最新パッチの適用を

メタデータの編集でFLAC音楽ファイルが再生不能になる問題、Microsoftが修正

 Windows 10の「エクスプローラー」でFLAC形式の音楽ファイルのメタデータを編集すると、ファイルが再生不能になる問題がある。米Microsoftによると、この問題は以下のOSエディション・バージョンに影響するという。

  • Windows 10 Enterprise バージョン 2004
  • Windows 10 Home バージョン 2004
  • Windows 10 Pro バージョン 2004
  • Windows 10 Education バージョン 2004
  • Windows 10 Pro Education バージョン 2004
  • Windows 10 Pro for Workstations バージョン 2004
  • Windows 10 Pro バージョン 20H2
  • Windows 10 Enterprise バージョン 20H2
  • Windows 10 Education バージョン 20H2
  • Windows 10 Home バージョン 20H2
  • Windows 10 Pro Education バージョン 20H2
  • Windows 10 Pro for Workstations バージョン 20H2

 問題の原因は、「Media Framework」のファイル処理にある。FLACファイルのプロパティハンドラーはすべてのFLACファイルが4バイトの開始コード(fLaC)で開始されることを前提としており、タイトルやアーティストなどのメタデータを格納するID3フレームがファイルの先頭に含まれているケースを考慮していなかった。そのため、「fLaC」から開始されていないFLACファイルでID3フレームが上書きされてしまい、ファイルが再生できなくなることがある。

 この問題は、米国時間5月25日にリリースされたプレビューの累積的更新プログラム(Cリリース、KB5003214)で解決済み。このプレビューパッチをあてるか、6月の月次セキュリティアップデートを適用していれば発生しない。

 万が一FLACファイルを再生できなくなった場合は、サポート文書「KB5003430」で案内されているPowerShellスクリプトを実行すれば再び再生できるようになる。日本語ドキュメントに掲載されているスクリプトは自動翻訳の影響で実行不能となっているため、英語のドキュメントからコピーするとよいだろう。ただし、失われたメタデータまでは復旧できない。

スクリプトは「メモ帳」にコピーして保存し、実行すればよい。「PowerShell ISE」などを利用することも可能