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Zoom、「Chrome OS」向けにPWA版クライアントの提供を開始

従来のChromebook向け「Zoom」アプリよりも高機能、今後も機能を拡充へ

Zoom、「Chrome OS」向けにPWA版クライアントの提供を開始

 米Zoom Video Communicationsは6月29日、「Chrome OS」向けにPWA版「Zoom」の提供を開始した。Chromebookにおける「Zoom」の使い勝手を向上させるとともに、Chrome OSデバイスでアクセスできる「Zoom」機能を大幅に拡張したという。

 PWA(プログレッシブ Web アプリ)は、Webアプリをネイティブアプリにように扱えるようにする仕組み。Webアプリをデバイスにインストールしてホーム画面やタスクバー、シェルフなどから起動し、オフラインでも不自由なく使えるが、中身はWebアプリで、常に最新のWebサービス機能が利用できる。たとえばWindows 10向けの「Twitter」アプリは一見ネイティブアプリのように見えるが、実はPWAで、機能はWeb版とほぼ共通だ。

 「Chrome OS」向けのPWA版「Zoom」アプリでは、以下の機能が提供される。従来のChromebook向け「Zoom」アプリよりも多機能だという。

  • カスタマイズ可能なギャラリー ビュー
  • ブレイクアウト ルームを指定
  • ライブ文字起こし
  • ライブ通訳
  • プライバシーに配慮した新しい背景マスキング機能
  • 挙手とミーティング中のリアクション

 他のプラットフォームでは使える機能の一部が欠けているが、今後のアップデートで対応していくとのこと。

 なお、PWA版「Zoom」アプリの利用には最新版の「Chrome OS」と「Google Chrome」が推奨されている(M91)。また、快適に利用するには開いているタブやアプリはできるだけ減らし、マルチモニターでの利用を避けるのがよいようだ。

 また、「Chrome Enterprise」および「Chrome Education Upgrade」のユーザーは2022年1月まで従来のネイティブ アプリを利用可能だが、できるだけ早いPWAクライアントへの移行が推奨されている。

ソフトウェア情報

「Zoom for Chrome - PWA」
【著作権者】
zoom.us
【対応OS】
Android 4.4以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
101(21/06/26)