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Microsoft、不審なスタートアッププログラムの炙り出しツール「Autoruns」v14.0を公開

ダークモードに対応するなど、若干古臭さのあるユーザーインターフェイスにテコ入れ

「Autoruns」v14.0

 米Microsoftは8月18日(現地時間)、「Autoruns」v14.0を公開した。2015年1月以来のメジャーバージョンアップとなる。

 Windowsにはさまざまなスタートアップアイテムがさまざまな方法で登録されており、OS起動時に自動実行される。その多くはシステムに不可欠であったり、ユーザーの生産性を高めるためのものだが、なかにはユーザーの目を盗んで、こっそり悪さをするために登録されるものもある。

 「Autoruns」は、そうしたスタートアップアイテムがないかを監視するためのユーティリティ。スタートアップフォルダやレジストリ、タスクスケジューラーなどに登録されたプログラムを一覧・フィルタリングし、不審なものがあればその場で止めたり、削除することができる。プログラム名をGoogleで検索したり、ウイルススキャンサービス「VirusTotal」に問い合わせる機能も備わっているので、マルウェアや迷惑アプリ(PUA)の炙り出しに役立つ。

 メジャーバージョンアップとなるv14.0では、若干古臭さのあるユーザーインターフェイスに手が入れられている。とくにツールバーのアイコンが大きくなったのは、操作性の向上に寄与するだろう。

[Options]-[Theme]メニューから明暗2つのテーマを切り替えられる

 また、テーマを切り替える機能も導入。OSのテーマ設定とは連動しないようだが、[Options]-[Theme]メニューから明暗2つのテーマを切り替えられる。同社は他の「Windows Sysinternals」ツールでもダークテーマ対応を進めている。

 「Autoruns」は現在、開発者・管理者向けトラブルシューティングツール「Windows Sysinternals」のダウンロードサイトから無償でダウンロード可能。書庫ファイルにはx86/x64版のほかに、ARM64ビルドが含まれており、「Surface Pro X」をはじめとするARM版Windows 10を搭載するデバイスでもネイティブ実行が可能だ。

ソフトウェア情報

「Autoruns for Windows」
【著作権者】
Mark Russinovich 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
14.0(21/08/18)