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「Acronis True Image」が「Acronis Cyber Protect Home Office」にリブランド
マルウェア対策とデータ・システムのバックアップなどの統合プロテクションツールへ
2021年9月9日 17:59
アクロニス・ジャパン(株)は9月9日、高機能なイメージバックアップツールとして高い評価を得ている「Acronis True Image」の名称を「Acronis Cyber Protect Home Office」へ変更すると発表した。同日よりダウンロード版、10月15日よりパッケージ版の販売が開始される
「Acronis True Image」は、PCの環境を丸ごと単一のイメージファイルへバックアップしたり、大容量のクラウドストレージへバックアップできるソフトとして人気のバックアップツールだった。しかし近年は、マルウェア対策機能をはじめとするセキュリティ関連機能を充実させており、単なるバックアップツールとは異なる、「あらゆる観点からデータを守る」ツールとして進化。「True Image」から想起されるイメージとはずれた製品となっていたため、名称を「Acronis Cyber Protect Home Office」へ変更したようだ。
「Acronis Cyber Protect Home Office」では以下のようなセキュリティ機能が提供される。
- ランサムウェアプロテクション:ランサムウェア感染防止とランサムウェア感染ファイルからの復元を回避
- リアルタイムプロテクション:あらゆるマルウェアからのシステム保護
- ウイルススキャン:オンデマンドウイルススキャンでマルウェア対策
- 脆弱性診断:システムの脆弱性を検出
- クリプトジャッキングプロテクション:クリプトジャッキング攻撃からのシステム保護
- Videoコラボレーションプロテクション:「Zoom」「Cisco Webex」「Microsoft Teams」によるコラボレーションの保護
- Webフィルタリング:危険なWebサイトへのアクセスを遮断
- 保護の一時停止:一時的にサイバーセキュリティ機能を停止可能
もちろんバックアップ機能も充実。以下のような機能を備えている。
- フルイメージバックアップ:ファイルからフルシステムまで、すべてバックアップ
- アクティブディスククローニング:Windows PC、およびMacのシステム稼働中の複製作成
- デュアルプロテクション:ローカルバックアップのクラウドへのバックアップ
- Microsoft 365クラウドバックアップ:「Outlook」、「OneDrive」のデータ保護
- ファイル/フォルダーバックアップ:任意のファイルからフォルダーまでフレキシブルなバックアップ
- クイックリカバリ:簡単2クリックでのシステムリカバリ
- ファイル同期/共有:デバイス間、クラウド内でのファイル同期
- モバイルデバイス(スマホ/タブレット)バックアップ:1ライセンスで最大20台までのモバイルデバイス保護
これらの機能を直感的なダッシュボードや柔軟な管理ツールで管理することで、無駄な手間を省いてデータの安全を守ることが可能だ。
そのほか、価格体系の変更も行われた。従来提供されていた永続ライセンスは廃止され、サブスクリプションモデルでの提供のみとなる。これは、統合的なサイバープロテクションとなったことで、脅威に対して常に最新技術による保護を提供する必要があることを踏まえた施策だという。
基本機能を備えた「Essentials」エディションが1台5,580円(年額)、500GBのオンラインストレージが使える「Advanced」が1台年額10,060円(年額)。1TBのオンラインストレージが使え、さらに5TBまでストレージを追加が可能な「Premium」は1台13,980円(年額)となっている。