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「Microsoft Teams」通話のエンドツーエンド暗号化(E2EE)が一般提供開始
10月からプレビューテスト
2021年12月15日 08:56
米Microsoftは12月14日(現地時間)、「Microsoft Teams」通話のエンドツーエンド暗号化(E2EE)を正式リリースした。更新プログラムを受け取ると、その組織でE2EE機能を有効化オプションが提供される。
エンドツーエンド暗号化(E2EE)は暗号化に利用する鍵を利用者だけが持つ仕組みで、「Teams」を提供するMicrosoftでさえデータの復号はできない。メッセージの機密性を保つため、欧米の航空宇宙産業や製造業、通信業、プロフェッショナルサービスなどの業界で導入が進んでいる。
同社は今年10月から「Teams」のE2EE通話をプレビューテストしていたが、ようやく一般企業でも利用できるようになった。
E2EE通話はデスクトップ版(Windows/Mac)で利用可能(今回はモバイル版への言及はない)。既定では無効になっており、管理者ポータルでE2EEポリシーをテナント、ユーザー、およびグループに適用したのち、アプリでE2EE機能を有効化する必要がある(アプリ間で設定は同期される)。E2EEが有効の通話では、暗号化を示す「盾」アイコンに「鍵」アイコンが追加される。
なお、以下の機能はE2EE通話ではサポートされないので注意したい。
- 録音
- ライブキャプション(字幕)とトランスクリプション(文字お越し)
- 通話転送
- コールパーク(他ユーザーやほかデバイスに転送可能な保留機能)
- コールマージ(現在の通話を他の通話と接続する機能)
- コンパニオンの呼び出しと他のデバイスへの転送
- 参加者を追加して1対1の通話をグループ通話にする
これらの機能が必要な場合は、ユーザー側の「Teams」で一時的にE2EE機能を無効化すればよい。