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フリーの解凍・圧縮ソフト「7-Zip」がVHDX形式仮想ディスクファイルの抽出に対応

仮想マシンからファイル・フォルダーを抜き出せる

「7-Zip」v21.07

 解凍・圧縮ソフト「7-Zip」の最新版v21.07が、12月26日に正式公開された。VHDXイメージファイルからの抽出が新たにサポートされている。

 VHDX形式は、Microsoftの「Hyper-V」(v2)で用いられている仮想ハードディスクイメージのフォーマット。VHD形式の後継フォーマットで、Windows 8/Server 2012以降でしか利用できないものの、2,040GBを超えるディスク容量を扱えること(最大64TB)、電源障害からの回復性が高いことなどがメリットとなっている。「7-Zip」v21.07では、メイン画面でVHDXファイルを開くとその内容を一覧することができ、ファイル・フォルダーをドラッグ&ドロップして抽出することも可能だ。

「ディスクの管理」で作成できるVHDX形式仮想ハードディスクイメージファイル

 そのほかにも、新しい起動オプションが追加。TAR形式の書庫ファイルを作成する処理が改善され、「GNU tar」で作成された書庫ファイルとの互換性が向上しているという。

 「7-Zip」は、LZMA/LZMA2アルゴリズムで圧縮された7z形式書庫ファイルを扱うためのツール。ZIP/GZIPなどの書庫ファイルの圧縮・解凍も可能で、解凍だけであればARJ/CAB/LZH/RARなどの形式にも幅広く対応する。開発はオープンソースで行われており、コードの大部分は「GNU LGPL」ライセンス。商用を含め、あらゆる環境で無償利用できるのが強みだ。対応OSは64bit版を含むWindows 2000以降で、現在「7-Zip」の公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。

ソフトウェア情報

「7-Zip」
【著作権者】
Igor Pavlov 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/10およびWindows Server 2003/2008/2012/2016/2019
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
21.07(21/12/26)