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IE 11の廃止を案内するリマインダーをWindows 10に追加 ~2022年1月Cリリース
6月15日以降IE 11は利用不能。Windows 11への移行を支援する設定同期機能も導入へ
2022年1月28日 06:30
米Microsoftは1月25日(現地時間)、Windows 10向けのプレビュー更新プログラム「KB5009596」を公開した(2022年1月Cリリース)。このパッチでは、「Internet Explorer 11」の廃止を知らせるリマインダーが追加されているとのこと。
Windows 10環境の「Internet Explorer 11」(IE 11)デスクトップアプリケーションは6月15日でサポートが打ち切られ、廃止される。
今回追加されたリマインダーは、それをユーザーに周知させるためのもの。画面下部に通知バーが表示され、6月15日以降IE 11が利用できなくなることが案内される。実行プログラム「iexplore.exe」が削除されることはないが、アクセスしても「IE 11」は起動せず、「Edge」にリダイレクトされるようになる。
なお、このリマインダーはグループポリシーを編集することで無効化することが可能。「ローカル コンピューター ポリシー エディター」を起動して[ローカル コンピューター ポリシー]-[コンピューターの構成](ユーザー単位で設定する場合は[ユーザーの構成])-[管理用テンプレート]-[Windows コンポーネント]-[Internet Explorer]にアクセスし、[Internet Explorer 11の提供終了通知を非表示にする]というポリシーを有効化すればよい。
そのほかにも、このパッチでは「設定の同期」(Sync Your Settings)という新機能が導入される。これはWindows 11へ移行するユーザーのため、インストール済みアプリケーションのリストを「Microsoft アカウント」へ自動保存し、アップグレード後にすばやく復元できるようにするものだという。今後数週間以内に利用できるようになるとのこと。
また、[ニュースや関心事項]から「Edge」のプロファイルを選択してアクセスする機能を追加。以下の不具合も解決されているとのこと。
- 新しい日本語入力入力システム(IME)を使用すると、日本語の「Microsoft Office」アプリケーションが動作しなくなることがある
- 「バージョン 2004」以降のWindows 10でUSBを使って印刷した場合に、印刷が停止したり、誤った出力がされたりする
- 中国語IMEを使用してテキストを入力すると、アプリケーションが動作しなくなる
- 「Edge」で特定のサラウンド音声が再生されない
- 機能していないBluetoothデバイスに接続しようとすると、機能しているBluetoothデバイスが動作しなくなる
- Windows アクティベーションの電話番号が間違っているロケールがある