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Microsoft、「Edge」の「IE モード」で自動テストできる「Selenium」ドライバーを発表

6月15日のIE 11サポート終了を控え

公式ブログ「Microsoft Edge Blog」

 米Microsoftは2月1日(現地時間、以下同)、「Internet Explorer」向けのレガシーコンテンツを「Microsoft Edge」の「Internet Explorer モード」(IE モード)で自動テストできるようになったことを明らかにした。Webブラウザーの操作を自動化するテストライブラリ「Selenium」の開発チームと協力し、IE モードを自動化する「Internet Explorer Driver」を開発したという。

 Windows 10における「Internet Explorer 11」(IE 11)のサポートは、2022年6月15日をもって終了となる(サーバー版などは除く、Windows 11では廃止済み)。来月の月例セキュリティプログラムではIE 11のサポート終了を案内するバナーも導入される予定で、廃止への動きは本格化しつつある。

 IEでしか動作しないレガシーコンテンツはほとんど残っていないと見られているが、もしモダンブラウザーへの対応が完了していなくても、「Edge」の「IE モード」を利用すれば閲覧できる。そのため、IEの廃止で大きな問題が起こることは考えにくいが、なかには「IE モード」でコンテンツを正常に閲覧できるか不安を感じたり、自動テストに組み込んで正常に表示できることを確認したいユーザーも少なからずいるだろう。

IEでしか動作しないレガシーコンテンツを閲覧できる「IE モード」

 そこで、同社は「Selenium」のIEドライバー「Internet Explorer Driver」を改修し、「Edge」の「IE モード」に対応させた。IEを利用した既存のテストにわずかな変更を加えるだけで、「Edge」の「IE モード」を用いた自動操作・テストを実行できるという。

「Internet Explorer Driver」のダウンロードサイト

 なお、「Edge」の「IE モード」で自動テストを開始するには、以下のコンポーネントが必要。

  • 「Microsoft Edge」
  • 「Selenium 4」またはそれ以降の言語バインディング
  • 「Internet Explorer Driver」v4.0.0.0以降

 公式ブログやドキュメントサイトにはC#、Python、Java、JavaScriptを利用したサンプルコードが用意されているので、利用の際はそれを参考にしてほしい。これら4つのプログラミング言語以外にも、「WebDriver」をサポートするライブラリ、フレームワーク、プログラミング言語であれば、「Internet Explorer Driver」は問題なく利用できるとのこと。