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「Thunderbird 91.7.0」が公開 ~ここ1週間で2回目のバージョンアップ

不具合とセキュリティ問題への対応が中心

「Thunderbird」v91.7.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.7.0が、3月8日(米国時間)に正式公開された。先日の緊急セキュリティアップデートに続く、ここ1週間で2回目のバージョンアップだ。

 「Thunderbird 91.7.0」では、メッセージに1つだけあるべきヘッダーが複数含まれる場合、最初の1つだけを利用するよう変更が加えられた。それ以外は不具合の修正だ。

  • クリップボードから貼り付けたメールアドレスを、オートコンプリートが誤ってプライマリーアドレスにしてしまう
  • MIMEタイプに登録されていない拡張子をファイル名に持つ添付ファイルを開けない
  • 設定画面でにコピー・切り取り・貼り付けできない
  • 表示されたメッセージヘッダーに対するスクリーンリーダーのサポートを改善

 なお、本バージョンではセキュリティ問題への対応も行われているので注意。修正された脆弱性は全部で5件で、深刻度は「High」が4件、「Low」が1件となっている。「Thunderbird」ではJavaScriptが既定で無効化されているため、「Firefox」ほどの脅威にはならないケースが多いが、できるだけ早めに対処しておきたい。

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできるほか、Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能でアップデートされる。