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「Thunderbird 102」の新機能がお披露目 ~縦型の[Spaces]ツールバーなどの新機能を追加

アドレス帳やアカウント設定画面も刷新

 Mozillaは3月29日(米国時間)、オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の、2022年公開予定の次期メジャーバージョンアップ版「Thunderbird 102」におけるアップデート内容を発表した。主な新機能、改善内容は以下の通り。

[Spaces]ツールバー

 新たに搭載された[Spaces]ツールバーは、画面の左端に表示される縦型のツールバー。メールの管理やアドレス帳、カレンダーとタスク機能、チャットなど、アプリケーション内のさまざまなアクティビティにすばやくアクセスできるデザインとなっている。このほか、アドオンによるフルタブ表示のアクティビティにも対応する。

 画面を広く利用したい場合は、[Spaces]ツールバーを閉じ、新設される[Spaces]タブによりアクティビティを切り替えることも可能となる。

[Spaces]ツールバー
[Spaces]タブによるアクティビティの切り替え

アドレス帳

 新しく再設計されたアドレス帳は、連絡先のナビゲートや操作を簡単に行えるデザインになった。これにより、誰とコミュニケーションするのかがわかりやすくなるとしている。

アドレス帳

リンクプレビューカード

 編集画面にリンクが追加されると、Twitterなどでおなじみの画像をはじめとした情報を含んだリッチなプレビューを表示可能。

リンクプレビューカード

アカウント設定ハブ

 これまでのリリースで初回のアカウント設定が改善された一方、アカウントの管理と初回以降の設定に関しては改善が遅れていた。これらについても「Thunderbird 102」では改善が行われる。

アカウント設定ハブ

インポート・エクスポート機能の改善

 従来はアドオンが必要だったアカウントやデータのインポートおよびエクスポート機能を、コアのユーザーエクスペリエンスを提供する機能と位置付けて実装し、簡単に利用できるようにする。

「Matrix」のサポート

  オープン標準のリアルタイム通信プロトコル「Matrix」をサポート。併せてチャット機能の改善も行う。

メッセージヘッダー

 メッセージヘッダーのデザインを刷新。重要な情報が強調され、ナビゲーションもわかりやすくなる。

メッセージヘッダー

 このほか、「OpenPGP」に関するUI/UXの改善、および「Maildir」ストレージ形式への対応も行うという。